須藤元気率いる、先鋭的なアニメーションダンスとデジタル系テクノ&ハウスが融合し、唯一無二の世界観を表現するダンスパフォーマンス・ユニット:WORLD ORDERが、2年半ぶりとなるサードアルバム、「HAVE A NICE DAY」をリリース。今作で「ある種の到達点に届いた」と分析する須藤と、メンバーの内山隼人、森澤祐介、高橋昭博、落合将人、上西隆史、富田竜太に最新作への想いや結成5年間の軌跡、今後のWORLD ORDERについてインタビューした。
――ファン待望のサードアルバム「HAVE A NICE DAY」、今作の特徴は?
須藤元気(以下、須藤)「映像のクオリティーやパフォーマンスが、相当のレベルで進化している手応えはあります。グループとしてのグルーヴ感、僕らの足並みも揃ってきているので、今までとはまるで違いますね。初期は手探りでしたが、結成して5年経って、全体の空気感も振動もバイブレーションも1つになってきている。そのシンクロしている感じを、より見せることができていると思います。ある意味で完成形、集大成、最終形のWORLD ORDERを見ていただければなと」
落合将人「まさしくその通りですね。それこそ振付の段階から、長いこと皆で足並みを揃えてやってきているので、昔とは違います。すごくいい状態で臨めていたと思いますね」
上西隆史「僕たちの特徴としてはロボット。パフォーマンス中は正面を見ていて仲間が見えていないのですが、今まで足並みを揃えてやってきた感覚があるので、なんとなく感じることがあるんです。その感覚やつながりが研ぎ澄まされてきた感じはしていますね。そういう意味でも、ある意味、集大成じゃないかなって思いますね」
――パフォーマンスのクオリティーを含め、初期の活動は大変でした?
須藤「表現方法としては特別に新しいものではないですが、これは別問題、まずは僕のダンススキルの問題があり、その上で街の中でゲリラ的に撮影を行うとか、アプローチとしては独特、新しいことをしていたので、それは難しかったですね。でも、それは挑戦であり、楽しさでもありました」
――ゲリラ撮影では外国の人などギャラリーがすごく驚いていますが、そのときはどんな気分なんですか?
須藤「よし! という感覚はありますよね(笑)。それは映像として使える、という意味で。僕らの映像は中毒性があると言われますが、それってすなわち臨場感のことで、周りに映っている人のことだと思います。その人たちは僕たちを見て、素のリアクションをする。そういう臨場感があるかどうか、ハマるかどうかということは、小説でも映画でも何でも同様です。それだけが目的じゃないですが、僕らの中で大きな要素にはなっていますね」
――今作で新たに発見したもの、新たなハードルや目標はありますか?
須藤「思想性の問題ではありますが、いままではWORLD ORDERが作ったモノで世に対する問いかけみたいなことをやってきたのに対し、次の作品以降は抽象度が高いものをやっていこうというコンセプトを持っています。この世界のあり方に対して良い悪いは言ってこなかったけれど、見る人によっては受け止め方が全然違います。ですので、世の中に対していろいろ投げかけてきたけれど、そのアプローチと表現がちょっと変わっていくということですかね」
――ここまでの5年間を踏まえた感想と、今後の抱負について教えてください。
富田竜太「僕は去年加入したんですが、僕が入る前から仕上がっていた技術がありました。そこに合わせるために積極的に昔の映像を観たり、話を聞くとか努力を重ねて、それは楽しい時間でしたね」
森澤祐介「最初は認知度がなくて街中でも不思議に見られていましたが、最近では違った目線で周りから見られるようになったので、その成長“過程”を見ることが楽しかったですね」
高橋昭博「5年間は楽しかったですが、ダンサーの中でもすごい人たちのユニットなので、その中で活動していることにいまでも感激しています。ちょっとファン目線が残っていますけど(笑)」
内山隼人「初期の頃はバイトをしていましたが、それが時間的には大変だった。バイト終わって練習みたいな日々。振付は時間がかかるので、いまはゆとりをもってやっていますが(笑)」
須藤「いつもベストを尽くしてやっているので、いい結果がついてくるとは思っています。いいシンクロも生まれてくるはずですよね。だから、今後のこともあまり具体的には考えず、いい作品を作っていくことを最優先に考えたいです。クールな日本人という感じがウケているので、海外の問い合わせも国内以上に多くなりました。手探りな部分もまだまだありますが、物事は変化していくので、いろいろな物事に対応しながら、地道にやっていこうと思います」
©2014 PONY CANYON INC./CRYSTAL NAVIGATION INC.
取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)
――ファン待望のサードアルバム「HAVE A NICE DAY」、今作の特徴は?
須藤元気(以下、須藤)「映像のクオリティーやパフォーマンスが、相当のレベルで進化している手応えはあります。グループとしてのグルーヴ感、僕らの足並みも揃ってきているので、今までとはまるで違いますね。初期は手探りでしたが、結成して5年経って、全体の空気感も振動もバイブレーションも1つになってきている。そのシンクロしている感じを、より見せることができていると思います。ある意味で完成形、集大成、最終形のWORLD ORDERを見ていただければなと」
落合将人「まさしくその通りですね。それこそ振付の段階から、長いこと皆で足並みを揃えてやってきているので、昔とは違います。すごくいい状態で臨めていたと思いますね」
上西隆史「僕たちの特徴としてはロボット。パフォーマンス中は正面を見ていて仲間が見えていないのですが、今まで足並みを揃えてやってきた感覚があるので、なんとなく感じることがあるんです。その感覚やつながりが研ぎ澄まされてきた感じはしていますね。そういう意味でも、ある意味、集大成じゃないかなって思いますね」
――パフォーマンスのクオリティーを含め、初期の活動は大変でした?
須藤「表現方法としては特別に新しいものではないですが、これは別問題、まずは僕のダンススキルの問題があり、その上で街の中でゲリラ的に撮影を行うとか、アプローチとしては独特、新しいことをしていたので、それは難しかったですね。でも、それは挑戦であり、楽しさでもありました」
――ゲリラ撮影では外国の人などギャラリーがすごく驚いていますが、そのときはどんな気分なんですか?
須藤「よし! という感覚はありますよね(笑)。それは映像として使える、という意味で。僕らの映像は中毒性があると言われますが、それってすなわち臨場感のことで、周りに映っている人のことだと思います。その人たちは僕たちを見て、素のリアクションをする。そういう臨場感があるかどうか、ハマるかどうかということは、小説でも映画でも何でも同様です。それだけが目的じゃないですが、僕らの中で大きな要素にはなっていますね」
――今作で新たに発見したもの、新たなハードルや目標はありますか?
須藤「思想性の問題ではありますが、いままではWORLD ORDERが作ったモノで世に対する問いかけみたいなことをやってきたのに対し、次の作品以降は抽象度が高いものをやっていこうというコンセプトを持っています。この世界のあり方に対して良い悪いは言ってこなかったけれど、見る人によっては受け止め方が全然違います。ですので、世の中に対していろいろ投げかけてきたけれど、そのアプローチと表現がちょっと変わっていくということですかね」
――ここまでの5年間を踏まえた感想と、今後の抱負について教えてください。
富田竜太「僕は去年加入したんですが、僕が入る前から仕上がっていた技術がありました。そこに合わせるために積極的に昔の映像を観たり、話を聞くとか努力を重ねて、それは楽しい時間でしたね」
森澤祐介「最初は認知度がなくて街中でも不思議に見られていましたが、最近では違った目線で周りから見られるようになったので、その成長“過程”を見ることが楽しかったですね」
高橋昭博「5年間は楽しかったですが、ダンサーの中でもすごい人たちのユニットなので、その中で活動していることにいまでも感激しています。ちょっとファン目線が残っていますけど(笑)」
内山隼人「初期の頃はバイトをしていましたが、それが時間的には大変だった。バイト終わって練習みたいな日々。振付は時間がかかるので、いまはゆとりをもってやっていますが(笑)」
須藤「いつもベストを尽くしてやっているので、いい結果がついてくるとは思っています。いいシンクロも生まれてくるはずですよね。だから、今後のこともあまり具体的には考えず、いい作品を作っていくことを最優先に考えたいです。クールな日本人という感じがウケているので、海外の問い合わせも国内以上に多くなりました。手探りな部分もまだまだありますが、物事は変化していくので、いろいろな物事に対応しながら、地道にやっていこうと思います」
©2014 PONY CANYON INC./CRYSTAL NAVIGATION INC.
取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)