「週刊SPA!」(扶桑社)にて不定期連載中のマンガを、個性は俳優・松重豊かを主演に迎えて映像化した「孤独のグルメ」。その「Season4」のBlu-ray&DVD BOXが昨年12月にリリース! 輸入雑貨商をしている井之頭五郎(松重)が、商用で訪れる先で出会ったメシに一喜一憂する、そんな姿を追う今作の展開は、原作もドラマも中毒性があるとして大評判に。本作とともにすっかり人気者になった原作者の久住昌之にインタビューした。
――「孤独のグルメ Season4」と、パート4までドラマ化が進みましたが、回を重ねるごとにファンが増大していますよね。原作者として、率直な感想はいかがですか?
「いやぁ、Season1の時は4までできるとは思ってなかったです。しかも2年くらいで、でしょ?すごいなぁって思いますね。ボクは単純に2まで店をよく探したなと。マンネリ化せずに、新しい店を探したこと、まずこれがエライ(笑)」
――「孤独のグルメ Season4」で、面白いアイデアだなと感心したエピソードはありますか?
「博多編です。実はマンガでは大阪編、屋台のたこ焼き屋に入る話で、狭い空間の中で、周りが全員大阪弁で五郎がアウェーに感じるという回がありますが、それを、博多を舞台にしてやった。周囲が全員博多弁で自分がアウェーになるという展開でしたが、実は松重さんは博多出身なので、本来はアウェーじゃないわけ(笑)。それをわかっていて、博多でやることが面白いじゃないですか。これはセンスあるなあって思いましたね。普通、原作のまま大阪に行ってやるでしょ? そこを博多に変換したアイデア、遊び心に感心しました」
――ところで、これだけテレビシリーズと露出が続くと、私生活にも変化がありそうですよね。日常生活のなかで、たとえば街を歩くたびに気づかれるとか、ご苦労もありそうです。
「いやぁ、参ることばっかりですよ、本当に(笑)。ある時、地方の地下鉄に乗ってたら、「久住さんですよね? 握手してください」って、隣に座っている人に言われて。なんだか嫌な間合いだよねえ(笑)。30歳くらいの男性でね。「いつも観てます」と。で、握手して、その後に会話もなく(笑)。ある時は、赤ちゃんを抱いた女の人に「サインしてください!」と頼まれ、急いでたんだけど、その人も大変な時期だろうからって、手帳にサインしたりね(笑)。もう、困りますよ。これが深夜の4%台の視聴率の番組だとは思えませんね(笑)。すごい。ツイッターやりながら観てる人が、「いやー体感視聴率は40%くらいです!」って(笑)」
――最後になりますが、「孤独のグルメ Season4」を待っている人たちに一言、お願いします!
「特典映像がすごくよく出来ていて、濃い内容で長い(笑)。というポイントもありますが、このドラマは毎回自分たちで音楽をたくさん作っていて、毎回50曲くらい作っていて、全部で200曲くらい平気で作っている。ある意味音楽ビデオとも言える(笑)。谷口ジロー先生の漫画で言えば背景を書き込むように、音楽にたくさんの時間を費やしている。ダラッと流していてもうるさくないし、観ながらガチャガチャ何かしていても邪魔じゃない。「孤独のグルメ」は、いろいろな見方がありますよ。今回は随分、有名な人も出ていますので、お楽しみに(笑)!」
「孤独のグルメ Season4」のブルーレイBOX&DVD-BOXは好評発売中。
© 2014 久住昌之・谷口ジロー・fusosha/テレビ東京
発売元:テレビ東京 販売元:ポニーキャニオン
取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)
――「孤独のグルメ Season4」と、パート4までドラマ化が進みましたが、回を重ねるごとにファンが増大していますよね。原作者として、率直な感想はいかがですか?
「いやぁ、Season1の時は4までできるとは思ってなかったです。しかも2年くらいで、でしょ?すごいなぁって思いますね。ボクは単純に2まで店をよく探したなと。マンネリ化せずに、新しい店を探したこと、まずこれがエライ(笑)」
――「孤独のグルメ Season4」で、面白いアイデアだなと感心したエピソードはありますか?
「博多編です。実はマンガでは大阪編、屋台のたこ焼き屋に入る話で、狭い空間の中で、周りが全員大阪弁で五郎がアウェーに感じるという回がありますが、それを、博多を舞台にしてやった。周囲が全員博多弁で自分がアウェーになるという展開でしたが、実は松重さんは博多出身なので、本来はアウェーじゃないわけ(笑)。それをわかっていて、博多でやることが面白いじゃないですか。これはセンスあるなあって思いましたね。普通、原作のまま大阪に行ってやるでしょ? そこを博多に変換したアイデア、遊び心に感心しました」
――ところで、これだけテレビシリーズと露出が続くと、私生活にも変化がありそうですよね。日常生活のなかで、たとえば街を歩くたびに気づかれるとか、ご苦労もありそうです。
「いやぁ、参ることばっかりですよ、本当に(笑)。ある時、地方の地下鉄に乗ってたら、「久住さんですよね? 握手してください」って、隣に座っている人に言われて。なんだか嫌な間合いだよねえ(笑)。30歳くらいの男性でね。「いつも観てます」と。で、握手して、その後に会話もなく(笑)。ある時は、赤ちゃんを抱いた女の人に「サインしてください!」と頼まれ、急いでたんだけど、その人も大変な時期だろうからって、手帳にサインしたりね(笑)。もう、困りますよ。これが深夜の4%台の視聴率の番組だとは思えませんね(笑)。すごい。ツイッターやりながら観てる人が、「いやー体感視聴率は40%くらいです!」って(笑)」
――最後になりますが、「孤独のグルメ Season4」を待っている人たちに一言、お願いします!
「特典映像がすごくよく出来ていて、濃い内容で長い(笑)。というポイントもありますが、このドラマは毎回自分たちで音楽をたくさん作っていて、毎回50曲くらい作っていて、全部で200曲くらい平気で作っている。ある意味音楽ビデオとも言える(笑)。谷口ジロー先生の漫画で言えば背景を書き込むように、音楽にたくさんの時間を費やしている。ダラッと流していてもうるさくないし、観ながらガチャガチャ何かしていても邪魔じゃない。「孤独のグルメ」は、いろいろな見方がありますよ。今回は随分、有名な人も出ていますので、お楽しみに(笑)!」
「孤独のグルメ Season4」のブルーレイBOX&DVD-BOXは好評発売中。
© 2014 久住昌之・谷口ジロー・fusosha/テレビ東京
発売元:テレビ東京 販売元:ポニーキャニオン
取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)