2月1日、吉本興業東京本部で行われた記者会見後に、お笑いコンビ・ガレッジセールの川田広樹が沖縄の「笑い」をインタビューで語った。
当日会見では、沖縄県那覇市の沖縄三越の施設を利用したエンターテインメント型観光商業施設「HAPINAHA(ハピナハ)」内にて、「よしもと沖縄花月」と「沖縄おもろおばけ屋敷」を3月にオープンすると発表があった。
同施設3Fにつくられる「よしもと沖縄花月」はよしもと13個目となる常設劇場で、人気芸人たちが365日、毎日寄席公演を開催する。また3~6Fをつかった「沖縄おもろおばけ屋敷」は、恐怖によしもとのお笑いエッセンスを加えたいっぷう変わったコンテンツになっている。
会見では、「よしもと沖縄花月」の出演者を代表して笑い飯やトレンディエンジェル、「沖縄おもろおばけ屋敷」からはプロデューサーの木村祐一やスリムクラブ、「おきなわ新喜劇」からはガレッジセール川田など、全16名の芸人が登場し、会場を沸かせた。また会見途中には、おばけ屋敷で「マジムン(おばけ)」を演じる若手芸人たちも登場し、記者を前にコントを繰り広げる一幕もあった。
「沖縄を盛り上げていきたい」。そんな思いが伝わる会見だったが、エンタメプレックスはより突っ込み「沖縄と本州の笑いのちがい」を探るべく、イベント後、ガレッジセール川田に話を聞いた。
――記者会見お疲れさまでした。しかし若手が行った記者の前でのコントはシュールでしたね。
「やってる側も記者さんたちが笑わないって分かってるから。それを逆に楽しんでましたよね」
――笑っていいのか分からないんです(笑)。さて、今回は沖縄についてお聞きしたいのですが、まず昨年末から今年頭にかけて「おきなわ新喜劇」がツアーを行いました。その反響はどうでした?
「おかげさまで8カ所9公演、全会場で満員御礼という結果でした」
――そのうち5カ所が沖縄ですが、現地の方と観光客、どちらが多かったですか?
「圧倒的に地元の方ですね。観光客の方はこの公演自体知らなかったケースが多かったです。だから今度は3月オープンの『よしもと沖縄花月』劇場で、大々的に観光客にもアピールしていきます」
――「おきなわ新喜劇」ってどういったものなんでしょう?
「ただの新喜劇とはちがう、沖縄の文化や風習が入った独特のものです」
――沖縄の笑いって本州と違ったりしますか?
「まず前提で、よく笑う方が多いです。同じことを繰り返す笑いがウケたりする。でもそっちに偏りすぎると今度は観光客にウケなくなっちゃいますよね。そこをうまく考えた笑いが今後『おきなわ新喜劇』には求められると思います」
――沖縄のお客さんで印象に残っているエピソードはありますか?
「幕が上がると口笛を“ピューイ!”と吹いたり、よく話しかけてきたり。こちらが失敗したところも『しょうがないさ~』とする懐の深さがあります。失敗するのは具志堅(用高)さんなんですけどね(笑)」
――そう、具志堅さんも出演されてらっしゃるんですよね……具志堅さんってちゃんと台本読んでるんでしょうか?
「読んでる、とは言うんですけど……台本通りしてこないですね。毎回(笑)」
――まわりも大変ですね(笑)
「急に舞台上で僕を役名じゃなく“川田さ~ん”て呼び始めたり。でもそれがウケるんですよ(笑)」
――じゃあ、今後も具志堅さんの場合は決め決めでなく……。
「決め決めができないんで。できないって何回かやってわかったので」
――(笑)。沖縄のお笑いに合う芸人って、具体的には誰でしょう?
「沖縄の子どもからお年寄りまで絶対笑うなーと思うのはくまだまさし、今話題の8.6秒バズーカー、あとはレイザーラモンRGなんかも鉄板ですね」
――逆に合わないタイプの芸人っていますか?
「合わない、というよりネタをどう扱うかが難しいところなんです。例えば沖縄の芸人が“オスプレイ出て行け!”ってネタにすると沖縄のお客さんは笑うんですが、本州の人間が同じことをすると“えっ……”ていう空気になるかもしれない」
――そんなネタもやってオーケーなんですか!?
「沖縄の芸人はやるんですよ。笑いに変えていくんです。でもそれはウチナーンチュ(沖縄人)がやるから笑えるんではないかなと。自虐を笑いにするというか」
――それは沖縄出身でも、東京や大阪ばかりで活動している芸人が戻ってきてやってもオーケーなんでしょうか?
「オーケーです。僕もネタにしています」
――驚きました……ところで最近の沖縄の観光事情ってどうなんですか?
「数年前からアジア系の外国人が増えている印象はありますね。だから沖縄のお笑いも言葉がわからない人も巻き込むタイプのネタが大事になってくるかもしれません。動きとかで表現するものとか」
――「よしもと沖縄花月」と「沖縄おもろおばけ屋敷」は3月にオープンですが、たとえば4月くらいの沖縄でのオススメポイントってありますか?川田さんの偏見で。
「個人的にぜひ行ってみて欲しいのは那覇から車で1時間かからないくらいの南部に、オシャレなカフェがあるんです。『カフェやぶさち』って名前なんですが、そこは180度キレイな海が見渡せて、ホントに落ち着くポイントです。僕もプライベートでよく行きますね」
――食べ物系でオススメはありますか?
「北中城村ってところにあるステーキハウス『エメラルド』で出すステーキが最高においしい! 外国人もよく来るところでドルも使えますし。そこのオススメステーキをぜひ味わってほしいですね」
――よだれが出そうになりますね。今後、挑戦したいことは?
「ガレッジセールとしての単独ライブをやりたいですね。もう5年はやっていないのでブランクを取り戻すのは大変ですが、ガレッジセールの原点であるコントをもう一度しっかりと取り組んでみたいです」
当日会見では、沖縄県那覇市の沖縄三越の施設を利用したエンターテインメント型観光商業施設「HAPINAHA(ハピナハ)」内にて、「よしもと沖縄花月」と「沖縄おもろおばけ屋敷」を3月にオープンすると発表があった。
同施設3Fにつくられる「よしもと沖縄花月」はよしもと13個目となる常設劇場で、人気芸人たちが365日、毎日寄席公演を開催する。また3~6Fをつかった「沖縄おもろおばけ屋敷」は、恐怖によしもとのお笑いエッセンスを加えたいっぷう変わったコンテンツになっている。
会見では、「よしもと沖縄花月」の出演者を代表して笑い飯やトレンディエンジェル、「沖縄おもろおばけ屋敷」からはプロデューサーの木村祐一やスリムクラブ、「おきなわ新喜劇」からはガレッジセール川田など、全16名の芸人が登場し、会場を沸かせた。また会見途中には、おばけ屋敷で「マジムン(おばけ)」を演じる若手芸人たちも登場し、記者を前にコントを繰り広げる一幕もあった。
「沖縄を盛り上げていきたい」。そんな思いが伝わる会見だったが、エンタメプレックスはより突っ込み「沖縄と本州の笑いのちがい」を探るべく、イベント後、ガレッジセール川田に話を聞いた。
――記者会見お疲れさまでした。しかし若手が行った記者の前でのコントはシュールでしたね。
「やってる側も記者さんたちが笑わないって分かってるから。それを逆に楽しんでましたよね」
――笑っていいのか分からないんです(笑)。さて、今回は沖縄についてお聞きしたいのですが、まず昨年末から今年頭にかけて「おきなわ新喜劇」がツアーを行いました。その反響はどうでした?
「おかげさまで8カ所9公演、全会場で満員御礼という結果でした」
――そのうち5カ所が沖縄ですが、現地の方と観光客、どちらが多かったですか?
「圧倒的に地元の方ですね。観光客の方はこの公演自体知らなかったケースが多かったです。だから今度は3月オープンの『よしもと沖縄花月』劇場で、大々的に観光客にもアピールしていきます」
――「おきなわ新喜劇」ってどういったものなんでしょう?
「ただの新喜劇とはちがう、沖縄の文化や風習が入った独特のものです」
――沖縄の笑いって本州と違ったりしますか?
「まず前提で、よく笑う方が多いです。同じことを繰り返す笑いがウケたりする。でもそっちに偏りすぎると今度は観光客にウケなくなっちゃいますよね。そこをうまく考えた笑いが今後『おきなわ新喜劇』には求められると思います」
――沖縄のお客さんで印象に残っているエピソードはありますか?
「幕が上がると口笛を“ピューイ!”と吹いたり、よく話しかけてきたり。こちらが失敗したところも『しょうがないさ~』とする懐の深さがあります。失敗するのは具志堅(用高)さんなんですけどね(笑)」
――そう、具志堅さんも出演されてらっしゃるんですよね……具志堅さんってちゃんと台本読んでるんでしょうか?
「読んでる、とは言うんですけど……台本通りしてこないですね。毎回(笑)」
――まわりも大変ですね(笑)
「急に舞台上で僕を役名じゃなく“川田さ~ん”て呼び始めたり。でもそれがウケるんですよ(笑)」
――じゃあ、今後も具志堅さんの場合は決め決めでなく……。
「決め決めができないんで。できないって何回かやってわかったので」
――(笑)。沖縄のお笑いに合う芸人って、具体的には誰でしょう?
「沖縄の子どもからお年寄りまで絶対笑うなーと思うのはくまだまさし、今話題の8.6秒バズーカー、あとはレイザーラモンRGなんかも鉄板ですね」
――逆に合わないタイプの芸人っていますか?
「合わない、というよりネタをどう扱うかが難しいところなんです。例えば沖縄の芸人が“オスプレイ出て行け!”ってネタにすると沖縄のお客さんは笑うんですが、本州の人間が同じことをすると“えっ……”ていう空気になるかもしれない」
――そんなネタもやってオーケーなんですか!?
「沖縄の芸人はやるんですよ。笑いに変えていくんです。でもそれはウチナーンチュ(沖縄人)がやるから笑えるんではないかなと。自虐を笑いにするというか」
――それは沖縄出身でも、東京や大阪ばかりで活動している芸人が戻ってきてやってもオーケーなんでしょうか?
「オーケーです。僕もネタにしています」
――驚きました……ところで最近の沖縄の観光事情ってどうなんですか?
「数年前からアジア系の外国人が増えている印象はありますね。だから沖縄のお笑いも言葉がわからない人も巻き込むタイプのネタが大事になってくるかもしれません。動きとかで表現するものとか」
――「よしもと沖縄花月」と「沖縄おもろおばけ屋敷」は3月にオープンですが、たとえば4月くらいの沖縄でのオススメポイントってありますか?川田さんの偏見で。
「個人的にぜひ行ってみて欲しいのは那覇から車で1時間かからないくらいの南部に、オシャレなカフェがあるんです。『カフェやぶさち』って名前なんですが、そこは180度キレイな海が見渡せて、ホントに落ち着くポイントです。僕もプライベートでよく行きますね」
――食べ物系でオススメはありますか?
「北中城村ってところにあるステーキハウス『エメラルド』で出すステーキが最高においしい! 外国人もよく来るところでドルも使えますし。そこのオススメステーキをぜひ味わってほしいですね」
――よだれが出そうになりますね。今後、挑戦したいことは?
「ガレッジセールとしての単独ライブをやりたいですね。もう5年はやっていないのでブランクを取り戻すのは大変ですが、ガレッジセールの原点であるコントをもう一度しっかりと取り組んでみたいです」