「デビューするって決まり、このキャッチフレーズを聞いたときは“えっ!? ”みたいな(笑)。でも、ある意味“持ってるな”と思いました(笑)」
そう話してくれたのは、“コロムビア創立100周年記念アーティスト”、“歌謡曲の歌姫~100年の眠りから目覚める~”というキャッチフレーズのもと2011年に華々しくデビューした伊藤美裕。
既存のJポップとはまたひと味違う、歌謡曲というカテゴリの今、そして未来を担う彼女が、このたび自身5枚目のシングル「COME ON ! COME ON !」をリリース。これまでの彼女の作品とは180度異なる、女王様ばりの肉食系女子をテーマにした本作を経て、彼女が得たもの、そしてそこから感じた歌謡曲の新たな魅力とは。
――今回約2年ぶりの新曲になるわけですが、伊藤さんにとってこの2年間はどんな時間でした?
「デビュー時からやっていたラジオを卒業して、私は歌手なんだって自覚が強くなりました。そして、ラジオがなくなったぶん、ライブもたくさんできるようになって。それも、ポップス、シンガーソングライターの方だったり、同世代の方々とも一緒にやる機会が増えたんです。前は、同じようなジャンルの方々ばかりだったので」
――そうなると、いろいろ影響を受けました?
「歌謡曲とポップス、同じ歌なんだけど、自分とは全く違うものに取り組んでいるんじゃないかなって、それぐらい隔たりを感じましたね。そして、それがすごく素敵に思えたんです。自分をさらけ出して歌うのってとても開放的だし、クリエイティブで。ただ、その一方で私がやっている歌謡曲はどんな面白さがあるんだろうって、いろいろとライブなどを見ながら考えてました。たまにシンガーソングライターの方から『歌謡曲って面白いね』って言われることもありましたけど、最終的にはそれって世界観の違いなのかなと思って。歌謡曲って1つの物語を演じる、でもそれはシンガーソングライターは絶対にないことだし、私はそういうことがしたい、やるなら思いっきりやろうって思ったんです。そういったこともあって、新曲「COME ON ! COME ON !」ができて。シンガーソングライターの方は今回のような歌は絶対歌わない、ある種突き抜けた感があるかなって思います」
――しかも、今回の新曲はこれまでの伊藤さんのイメージとは全然違う作品になってますよね。
「まったく違いますね。それはビジュアル面も含めて。でも、そういう風に振り切れたのは自分の中ではしてやったりって感じです」
――そう振り切ったことで、違和感みたいなものはありました?
「みんなに“変わったね”って言われるんですけど、そこまで自覚はなくて。そういう意味では、私は歌謡曲のアーティストだなって思います。別に何が変わろうが私は私だし、どんな歌を歌うにしても、歌の中だから楽しんでやればいいと思うし」
――役者みたいな感覚ですね。
「そうですね。でも、それを1人でやれるのはすごく身軽だし、楽しいですよ。その自由度が好きですね。「COME ON ! COME ON !」も肉食系女子がテーマになっていて、それって自分にはない部分ですし」
――伊藤さんは肉食系じゃない?
「ないですね」
――となると草食系?
「考えてみたんですけど、草食でもないんですよね。ロールキャベツ系……でも、恋愛も人によって変わるし。私は何系なのか、いまいちわからないです(笑)」
――「COME ON ! COME ON !」で演じている女性は肉食系というか、それ以上にかなり強い女性。
「完全に上から目線ですからね。年下の若い男の子を従えてるし。だって、歌詞の中では“育てる”とか言ってますからね、強烈ですよね(笑)。もし、シンガーソングライターの方がこの歌詞を書いたら“大丈夫?”って言われそうなぐらい(笑)」
――それも伊藤さん、歌謡曲だからできること。
「歌謡曲をやってきてよかったなって思う瞬間ですね。みんなに面白がってもらえますし。ただ、一部の人にしか共感してもらえないかもしれないですけど(笑)」
――ただ、こういう世界もあるんだよって、ある種新しい世界を伝えることもできますよね。
「それはテーマの1つとしてありますね。自分はこうあるべきとか、誰もがそれぞれ決めちゃっているところがあると思うけど、私はそれを壊していくのが好きなんです。今回の曲にしても、私は肉食じゃないけど、こういうのもアリなんだって思うし、みんなにももっと自由にものごとを考えていいんだって思ってもらえたら嬉しいですね」
――今回は、楽曲にあわせてビジュアルも一新されてますね。
「こんなメイクは人生でやったことなかったけど、楽しかったですね。気持ちも切り替わりますし、女性はそういう楽しみがありますよね。今回の作品を通して新たな女の喜びを感じました。それはビジュアル面もそうですし、もっと大胆に生きていく楽しみみたいなものも感じました。自分の中にもそういった一面があったのかな~って気もします」
――あと、ミュージックビデオではダンスにも初挑戦。
「ダンスは新しいチャレンジでしたね。踊りは楽しいんですけどね……でもダンサーの方のようなキレキレなものじゃなくて……。そういうダンスも踊ってみたいんですけどね。私、挑戦するのも好きなんですよ。去年も落語をやってみたり」
――今回の作品もその流れの一環にありますね。
「引き出しが増えたというか、新しい扉が開いた感じですね。そういったことがどんどん自分の中に増えていったら、もっと面白いものが生まれるのかなって思います」
――ちなみに、今回肉食女性を演じて、それが日常生活にも反映されたりしました?
「さすがにそこまではなかったですね。ただ、歌うとき、メイクをすると、その表情はいつもとは違ってるかもしれない(笑)」
――となると、ライブでは肉食系に?
「かもしれないですね(笑)。でも、この曲が終わったあと、毎回どうしようかなって感じなんですよ。今はどうしようもないので、そのまま歌ってますけど、本音を言えば一度メイクを落としたい(笑)。あのメイクで他の歌を歌ってるときってどういう風に聴こえているのか知りたいですね」
――リリース後にはライブも控えていますが、その後にはそろそろアルバムというのも。
「アルバムを作りたいです! 今年の4月で5周年なんですけど、年内にアルバム出せたらなって思います。」
そう話してくれたのは、“コロムビア創立100周年記念アーティスト”、“歌謡曲の歌姫~100年の眠りから目覚める~”というキャッチフレーズのもと2011年に華々しくデビューした伊藤美裕。
既存のJポップとはまたひと味違う、歌謡曲というカテゴリの今、そして未来を担う彼女が、このたび自身5枚目のシングル「COME ON ! COME ON !」をリリース。これまでの彼女の作品とは180度異なる、女王様ばりの肉食系女子をテーマにした本作を経て、彼女が得たもの、そしてそこから感じた歌謡曲の新たな魅力とは。
――今回約2年ぶりの新曲になるわけですが、伊藤さんにとってこの2年間はどんな時間でした?
「デビュー時からやっていたラジオを卒業して、私は歌手なんだって自覚が強くなりました。そして、ラジオがなくなったぶん、ライブもたくさんできるようになって。それも、ポップス、シンガーソングライターの方だったり、同世代の方々とも一緒にやる機会が増えたんです。前は、同じようなジャンルの方々ばかりだったので」
――そうなると、いろいろ影響を受けました?
「歌謡曲とポップス、同じ歌なんだけど、自分とは全く違うものに取り組んでいるんじゃないかなって、それぐらい隔たりを感じましたね。そして、それがすごく素敵に思えたんです。自分をさらけ出して歌うのってとても開放的だし、クリエイティブで。ただ、その一方で私がやっている歌謡曲はどんな面白さがあるんだろうって、いろいろとライブなどを見ながら考えてました。たまにシンガーソングライターの方から『歌謡曲って面白いね』って言われることもありましたけど、最終的にはそれって世界観の違いなのかなと思って。歌謡曲って1つの物語を演じる、でもそれはシンガーソングライターは絶対にないことだし、私はそういうことがしたい、やるなら思いっきりやろうって思ったんです。そういったこともあって、新曲「COME ON ! COME ON !」ができて。シンガーソングライターの方は今回のような歌は絶対歌わない、ある種突き抜けた感があるかなって思います」
――しかも、今回の新曲はこれまでの伊藤さんのイメージとは全然違う作品になってますよね。
「まったく違いますね。それはビジュアル面も含めて。でも、そういう風に振り切れたのは自分の中ではしてやったりって感じです」
――そう振り切ったことで、違和感みたいなものはありました?
「みんなに“変わったね”って言われるんですけど、そこまで自覚はなくて。そういう意味では、私は歌謡曲のアーティストだなって思います。別に何が変わろうが私は私だし、どんな歌を歌うにしても、歌の中だから楽しんでやればいいと思うし」
――役者みたいな感覚ですね。
「そうですね。でも、それを1人でやれるのはすごく身軽だし、楽しいですよ。その自由度が好きですね。「COME ON ! COME ON !」も肉食系女子がテーマになっていて、それって自分にはない部分ですし」
――伊藤さんは肉食系じゃない?
「ないですね」
――となると草食系?
「考えてみたんですけど、草食でもないんですよね。ロールキャベツ系……でも、恋愛も人によって変わるし。私は何系なのか、いまいちわからないです(笑)」
――「COME ON ! COME ON !」で演じている女性は肉食系というか、それ以上にかなり強い女性。
「完全に上から目線ですからね。年下の若い男の子を従えてるし。だって、歌詞の中では“育てる”とか言ってますからね、強烈ですよね(笑)。もし、シンガーソングライターの方がこの歌詞を書いたら“大丈夫?”って言われそうなぐらい(笑)」
――それも伊藤さん、歌謡曲だからできること。
「歌謡曲をやってきてよかったなって思う瞬間ですね。みんなに面白がってもらえますし。ただ、一部の人にしか共感してもらえないかもしれないですけど(笑)」
――ただ、こういう世界もあるんだよって、ある種新しい世界を伝えることもできますよね。
「それはテーマの1つとしてありますね。自分はこうあるべきとか、誰もがそれぞれ決めちゃっているところがあると思うけど、私はそれを壊していくのが好きなんです。今回の曲にしても、私は肉食じゃないけど、こういうのもアリなんだって思うし、みんなにももっと自由にものごとを考えていいんだって思ってもらえたら嬉しいですね」
――今回は、楽曲にあわせてビジュアルも一新されてますね。
「こんなメイクは人生でやったことなかったけど、楽しかったですね。気持ちも切り替わりますし、女性はそういう楽しみがありますよね。今回の作品を通して新たな女の喜びを感じました。それはビジュアル面もそうですし、もっと大胆に生きていく楽しみみたいなものも感じました。自分の中にもそういった一面があったのかな~って気もします」
――あと、ミュージックビデオではダンスにも初挑戦。
「ダンスは新しいチャレンジでしたね。踊りは楽しいんですけどね……でもダンサーの方のようなキレキレなものじゃなくて……。そういうダンスも踊ってみたいんですけどね。私、挑戦するのも好きなんですよ。去年も落語をやってみたり」
――今回の作品もその流れの一環にありますね。
「引き出しが増えたというか、新しい扉が開いた感じですね。そういったことがどんどん自分の中に増えていったら、もっと面白いものが生まれるのかなって思います」
――ちなみに、今回肉食女性を演じて、それが日常生活にも反映されたりしました?
「さすがにそこまではなかったですね。ただ、歌うとき、メイクをすると、その表情はいつもとは違ってるかもしれない(笑)」
――となると、ライブでは肉食系に?
「かもしれないですね(笑)。でも、この曲が終わったあと、毎回どうしようかなって感じなんですよ。今はどうしようもないので、そのまま歌ってますけど、本音を言えば一度メイクを落としたい(笑)。あのメイクで他の歌を歌ってるときってどういう風に聴こえているのか知りたいですね」
――リリース後にはライブも控えていますが、その後にはそろそろアルバムというのも。
「アルバムを作りたいです! 今年の4月で5周年なんですけど、年内にアルバム出せたらなって思います。」