そう聞くと、とある諜報部員が頭をよぎるが
「いい意味でそれを裏切り、終わってみると“なるほど”って思ってもらえると思います」
と劇団EXILEのメンバー:秋山真太郎は笑顔で答えてくれた。
現在は10名のメンバーが在籍し、映画やドラマそれに舞台というフィールドで活躍している劇団EXILE。そんな彼らの最新公演「Tomorrow Never Dies~やってこない明日はない~」が2月27日(金)より銀座 博品館劇場にて公演がスタートする。今回は初めて他の劇団とコラボし、新たな魅力を追求した意欲作。その内容について、劇団EXILEの秋山真太郎、小澤雄太、佐藤寛太の3人に話を聞いた。
――昨年は小劇場で展開されていましたが、その経験は今回どう影響しています?
秋山真太郎(以下、秋山)「まず会場の大きさが違うので、芝居のやり方は変えなくてはいけないですし、内容も新しいエンターテインメント要素がすごく盛り込まれているので、同じ舞台でも中身は大きく違います。ただ、芝居として見せるところは見せる、それは小劇場での経験が非常に活かされていると思いますね。今回は本当にお祭りのような、僕ら自身わくわくするストーリーなので、2015年最初の舞台として景気のいいスタートになりそうです」
――新しさという意味では、今回は三ツ星キッチンの方々とコラボされ、ミュージカル的な要素が加わっているんですよね。
小澤雄太(以下、小澤)「コラボするにあたって、まず驚いたのが三ツ星キッチンのみなさんは本当に歌がうまくて、踊りもスゴいということ。この舞台でもそういった音楽的要素、生音もふんだんに入っていて、芝居中に音楽を楽しむ、それは感覚的にも全然違いましたね。もう本(脚本)から違っていて、ページ数も半分程度。音楽が入りつつストーリーを伝えるという意味では、お芝居も凝縮されているんですよ。伝えなくてはならない部分も凝縮されているので、それはある種大変でした。ただ、三ツ星キッチンさんの世界観に劇団EXILEが入ることで、これまでとは全然違うものができあがったんじゃないかなと思います」
――やっぱり演技するにも全然違いました?最初は不安とかありました?
小澤「最初は不安が大きかったですけど、やっているうちにだんだん慣れたというか……やっぱりお芝居をやるってことは変わらない。僕らは僕らとして、三ツ星キッチンさんと精一杯やるってことだけでした」
秋山「普段はセリフで全てを説明する、それって実はやりやすい部分もあって、音楽やダンスで表現することの方が難しい。でも、そういったこともできるのが秀逸な俳優だと思うんです。三ツ星(キッチン)のみなさんはそれができてしまう。その対応力はスゴいなと思いましたね。僕らはどこか頭が固くなってるところがあって。いろいろな面で俳優としてすごく勉強になりました」
――佐藤さんは、今回正式メンバーとして初舞台でしたが、いかがでした?
佐藤寛太(以下、佐藤)「舞台は前回も出演させていただいたんですが、今回は歌やダンスも入っていて、前回とは全く系統が違うので正直大変でした。今はお芝居や舞台をいろいろと見させていただいているんですけど、今回と同じような舞台ってあまりないんですよ。本をいただいたときもなかなか想像ができなくて不安もありましたけど、いざ稽古に入ってみると音楽が入ることですごくテンションもあがったし、演技も楽しくて。しかも、練習を重ねるごとに舞台が徐々に立体、リアルになってきて、そうなるとさらに楽しくなってきて、僕自身これをみなさんに観て頂くのがすごく楽しみです」
――今回の舞台のテーマはダンス。小澤さんは元々ダンサーだけにやりやすかったですか?
小澤「昔、僕がやっていたのはブレイクダンスで、今回のものとは全然違いましたね。舞台では、みんなと一緒に一体感を出して、何を伝えたいかを表現する動きが優先される、それは新しい経験でした。ただ、今回僕はダンサー役をやらせてもらっているんですが、昔の自分とかぶる部分がすごくあったので、それはやりやすいし、見せやすいなと思いました」
――役に関して言えば、秋山さんはお父さん役ですよね。
秋山「父親役は初めてだったので、新しい挑戦でした。そういう年齢になったんだなって実感しましたし、今後もこういったことが増えるんだろうと思って一生懸命やらせていただきました」
――ダンサーの育成も行っているLDHらしい、今のダンスの現状を描いたテーマだなと思いましたし、それはすごく社会的な意味もあると思いました。
秋山「そう言っていただけるとうれしいですね。今はダンスが義務教育になり、様々な問題が浮き彫りになってきていると思いますし」
小澤「僕が若いころ、ダンサーはどうしても肩身が狭いところがありました。サッカーや野球選手を目指すのと同じはずなのに、ダンサーというだけで角に追いやられることもあって。そこからみんな這い上がって、かつての仲間もインストラクターになったり、ようやく食べれるようになってきて。しかも今は学校の先生を教える立場にまでなってますからね。そういう意味では僕らがやってきたことは間違ってなかったのかなって思います。そして、こういったテーマを扱ってもらえるっていうことは僕自身素直に嬉しいです」
――ちなみに、秋山さんと佐藤さんはダンス経験は?
秋山「僕は以前がっつり踊った舞台もあったので、踊ることに関しては特に違和感はなかったですね」
佐藤「僕も1年間学んでいた経験があるので、苦はなかったです」
秋山「ただ、ここ最近は普通の舞台が続いていたので、久々に体を動かしてるなっていう感覚はありました。子供たちは何度も踊ってましたけど、僕らは一度踊ったら……(笑)」
――今回はダンスがテーマですが、タイトルは「Tomorrow Never Dies」。イメージが全然違う気が……。
秋山「ですよね(笑)。同じタイトルの某スパイ映画もありますし、タイトルだけ見るとアクション、ハードボイルドだと思われるかもしれないですね」
佐藤「パンフレットやポスターのビジュアルもそれっぽいですからね(笑)」
秋山「でも、いい意味でそれを裏切り、終わってみると“なるほど”って思ってもらえると思います」
――最後にみなさんの今後の展望を教えてください。
小澤「劇団EXILEとして、今回の舞台は1つの勝負どころだと思ってます。そして、2015年は僕ら自身一皮むける、飛躍の年だと思っていて、来年は劇団EXILEがより大きくなれるよう、みんなから認めてもらえるよう頑張りたいです」
秋山「僕は個人的に話になってしまいますが、映像作品とみなさんと触れ合う機会、ラジオやイベントを両立していきたいなと思ってます。去年は舞台を5本もやらせて頂きましたが、その代わり映像作品を何本か断ってしまったこともあったので、そのあたりバランスよくうまくやっていきたいですね。あとは海外に行きたい。俳優として海外でも挑戦できればと思ってます」
佐藤「僕はまだ入りたてなので、頂いた作品を1つずつこなしていくだけです。今回の舞台も正式メンバーとしての初作品なので、誰よりも気合いを入れてやっていきたいです。そして、今後も劇団EXILEという看板に泥を塗らないように頑張りたいです」
「いい意味でそれを裏切り、終わってみると“なるほど”って思ってもらえると思います」
と劇団EXILEのメンバー:秋山真太郎は笑顔で答えてくれた。
現在は10名のメンバーが在籍し、映画やドラマそれに舞台というフィールドで活躍している劇団EXILE。そんな彼らの最新公演「Tomorrow Never Dies~やってこない明日はない~」が2月27日(金)より銀座 博品館劇場にて公演がスタートする。今回は初めて他の劇団とコラボし、新たな魅力を追求した意欲作。その内容について、劇団EXILEの秋山真太郎、小澤雄太、佐藤寛太の3人に話を聞いた。
――昨年は小劇場で展開されていましたが、その経験は今回どう影響しています?
秋山真太郎(以下、秋山)「まず会場の大きさが違うので、芝居のやり方は変えなくてはいけないですし、内容も新しいエンターテインメント要素がすごく盛り込まれているので、同じ舞台でも中身は大きく違います。ただ、芝居として見せるところは見せる、それは小劇場での経験が非常に活かされていると思いますね。今回は本当にお祭りのような、僕ら自身わくわくするストーリーなので、2015年最初の舞台として景気のいいスタートになりそうです」
――新しさという意味では、今回は三ツ星キッチンの方々とコラボされ、ミュージカル的な要素が加わっているんですよね。
小澤雄太(以下、小澤)「コラボするにあたって、まず驚いたのが三ツ星キッチンのみなさんは本当に歌がうまくて、踊りもスゴいということ。この舞台でもそういった音楽的要素、生音もふんだんに入っていて、芝居中に音楽を楽しむ、それは感覚的にも全然違いましたね。もう本(脚本)から違っていて、ページ数も半分程度。音楽が入りつつストーリーを伝えるという意味では、お芝居も凝縮されているんですよ。伝えなくてはならない部分も凝縮されているので、それはある種大変でした。ただ、三ツ星キッチンさんの世界観に劇団EXILEが入ることで、これまでとは全然違うものができあがったんじゃないかなと思います」
――やっぱり演技するにも全然違いました?最初は不安とかありました?
小澤「最初は不安が大きかったですけど、やっているうちにだんだん慣れたというか……やっぱりお芝居をやるってことは変わらない。僕らは僕らとして、三ツ星キッチンさんと精一杯やるってことだけでした」
秋山「普段はセリフで全てを説明する、それって実はやりやすい部分もあって、音楽やダンスで表現することの方が難しい。でも、そういったこともできるのが秀逸な俳優だと思うんです。三ツ星(キッチン)のみなさんはそれができてしまう。その対応力はスゴいなと思いましたね。僕らはどこか頭が固くなってるところがあって。いろいろな面で俳優としてすごく勉強になりました」
――佐藤さんは、今回正式メンバーとして初舞台でしたが、いかがでした?
佐藤寛太(以下、佐藤)「舞台は前回も出演させていただいたんですが、今回は歌やダンスも入っていて、前回とは全く系統が違うので正直大変でした。今はお芝居や舞台をいろいろと見させていただいているんですけど、今回と同じような舞台ってあまりないんですよ。本をいただいたときもなかなか想像ができなくて不安もありましたけど、いざ稽古に入ってみると音楽が入ることですごくテンションもあがったし、演技も楽しくて。しかも、練習を重ねるごとに舞台が徐々に立体、リアルになってきて、そうなるとさらに楽しくなってきて、僕自身これをみなさんに観て頂くのがすごく楽しみです」
――今回の舞台のテーマはダンス。小澤さんは元々ダンサーだけにやりやすかったですか?
小澤「昔、僕がやっていたのはブレイクダンスで、今回のものとは全然違いましたね。舞台では、みんなと一緒に一体感を出して、何を伝えたいかを表現する動きが優先される、それは新しい経験でした。ただ、今回僕はダンサー役をやらせてもらっているんですが、昔の自分とかぶる部分がすごくあったので、それはやりやすいし、見せやすいなと思いました」
――役に関して言えば、秋山さんはお父さん役ですよね。
秋山「父親役は初めてだったので、新しい挑戦でした。そういう年齢になったんだなって実感しましたし、今後もこういったことが増えるんだろうと思って一生懸命やらせていただきました」
――ダンサーの育成も行っているLDHらしい、今のダンスの現状を描いたテーマだなと思いましたし、それはすごく社会的な意味もあると思いました。
秋山「そう言っていただけるとうれしいですね。今はダンスが義務教育になり、様々な問題が浮き彫りになってきていると思いますし」
小澤「僕が若いころ、ダンサーはどうしても肩身が狭いところがありました。サッカーや野球選手を目指すのと同じはずなのに、ダンサーというだけで角に追いやられることもあって。そこからみんな這い上がって、かつての仲間もインストラクターになったり、ようやく食べれるようになってきて。しかも今は学校の先生を教える立場にまでなってますからね。そういう意味では僕らがやってきたことは間違ってなかったのかなって思います。そして、こういったテーマを扱ってもらえるっていうことは僕自身素直に嬉しいです」
――ちなみに、秋山さんと佐藤さんはダンス経験は?
秋山「僕は以前がっつり踊った舞台もあったので、踊ることに関しては特に違和感はなかったですね」
佐藤「僕も1年間学んでいた経験があるので、苦はなかったです」
秋山「ただ、ここ最近は普通の舞台が続いていたので、久々に体を動かしてるなっていう感覚はありました。子供たちは何度も踊ってましたけど、僕らは一度踊ったら……(笑)」
――今回はダンスがテーマですが、タイトルは「Tomorrow Never Dies」。イメージが全然違う気が……。
秋山「ですよね(笑)。同じタイトルの某スパイ映画もありますし、タイトルだけ見るとアクション、ハードボイルドだと思われるかもしれないですね」
佐藤「パンフレットやポスターのビジュアルもそれっぽいですからね(笑)」
秋山「でも、いい意味でそれを裏切り、終わってみると“なるほど”って思ってもらえると思います」
――最後にみなさんの今後の展望を教えてください。
小澤「劇団EXILEとして、今回の舞台は1つの勝負どころだと思ってます。そして、2015年は僕ら自身一皮むける、飛躍の年だと思っていて、来年は劇団EXILEがより大きくなれるよう、みんなから認めてもらえるよう頑張りたいです」
秋山「僕は個人的に話になってしまいますが、映像作品とみなさんと触れ合う機会、ラジオやイベントを両立していきたいなと思ってます。去年は舞台を5本もやらせて頂きましたが、その代わり映像作品を何本か断ってしまったこともあったので、そのあたりバランスよくうまくやっていきたいですね。あとは海外に行きたい。俳優として海外でも挑戦できればと思ってます」
佐藤「僕はまだ入りたてなので、頂いた作品を1つずつこなしていくだけです。今回の舞台も正式メンバーとしての初作品なので、誰よりも気合いを入れてやっていきたいです。そして、今後も劇団EXILEという看板に泥を塗らないように頑張りたいです」