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EDMならぬ新サウンド:JDMを提示するRaychell feat. RICKEY & RABBIE

Entame Plex 2015年2月26日 14時40分

ダンスミュージックシーンに端を発し、いまや世界のポップシーンにも大きな影響を及ぼしている、音楽界の一大ムーブメント:EDM。そこに日本のアイデンティティとオリジナリティを加えた新たなサウンド:JDMを提示するRaychell feat. RICKEY & RABBIE。
デビューから5年、新鋭ラップユニット:RICKEY & RABBIEとともに、ネクストステージへと進むRaychellに、その新たな音楽性について聞いた。



――2010年にデビューし、これまで多数楽曲を発表されてきましたが、最新ミニアルバム『THE 3RD』はこれまでとはガラッと音楽性が変わりましたね。
「ファーストアルバムではデジタルロックをやりつつも、基本的にはバラードが多かったんですよね。でも、私自身歌うことは同じだと思ってて。シーンやジャンルによって自分というものを変化させて表現してきたんですけど、様々な活動を経てここに辿りついたって感じですね。今回は私とRICKEY & RABBIE、3人じゃないとできないサウンドができたと思います」

――RICKEY & RABBIEと一緒にやることで、どんなところが大きく変わりました?
「大きかったのは歌詞ですね。ずっと1人で書いていたので他のアーティストと、しかも3人で書くというのは初めてで。それはかなり新鮮でした。それぞれ書いてきた歌詞に対して、いろいろと言い合うのも楽しかったし」

――“三人寄れば文殊の知恵”と言いますしね。
「ですね(笑)。それぞれの脳、考え方も全然違うので、いろいろ発見がありました」



――今回はダンスミュージックが主体。
「これまでバラードでは柔らかく包み込むように歌ってきましたが、今回はいかに強く放っていくか。強いサウンドとともに、より内面をさらけ出すかが重要で。私にとっては本当に挑戦でしたけど、自分がどう変化できるのかという楽しみもありました」

――しかも、世界的に大流行しているEDMをフィーチャーした独自のサウンド:JDMを提唱しています。
「JDM=ジャパニーズ・ダンス・ミュージックです。今流行りのEDMに日本語、私たちの言葉、ソウルを乗せて表現しているんです」

――ダンスミュージック、特にEDMに日本語を乗せるのって、譜割の問題とか難しいと言われていますが。
「それは確かにありました。レコーディング中も何度も歌い直しましたし……。最初は今までとサウンド感が全然違うので、ノリとかを掴むのも難しかったんですけど、自分でも思考錯誤しながら、各楽曲のプロデューサーとも思案し合いながら頑張りました。最終的には、自分たちらしいものができたかなと思ってます」

――レコーディングは日本だけでなく、韓国でも行われたとか。
「今韓国で活躍しているプロデューサーにも参加していただいたので、向こうでも制作しました。スタジオ内では日本語、英語、韓国語が飛び交って大変でしたけど(笑)。最終的に韓国で録ったのは、『WE ARE ONE』と『YOU CAN DO IT』と『RIGHT NOW』の3曲で、それはK-POP的というか、韓国クルーの音色がふんだんに入っていて、また日本のサウンドとはちょっと違った仕上がりになりましたね」

――今回、RICKEY & RABBIEが参加し、初めてラップを取り入れていますよね。自身でも『#G_E_T』でちょっと披露してますが、どうでした?
「ラップもまた初めての経験でしたけど、楽しかったです。やっぱり2人(RICKEY & RABBIE)がラップしている姿を見ていて、やってみたいなっていう気持ちになって。ただ、よくよく聴いてみると、ラップというより、お経を読んでるような感じになっちゃいましたけど(笑)」



――これまでと違うダンスミュージックの制作でしたが、現場の雰囲気はどうでした?
「みんなで盛り上がるものを作ろうという意識がありましたし、今回は基本的にライブを意識しながら楽曲を作っていたんですよ。だから、その分テンションも高めで。ただ、それでいて現場では“このノリ違うね”ってメロディが変わったりして。楽しみながらも最後の最後まで詰めていました」

――となると、ライブのイメージはもうある?
「すでにできあがってます(笑)。リハも今やっているんですけど、RICKEY & RABBIEとなかなか時間があわず、一緒にできなくて。早く3人で一体感を出したいんですけどね。ライブ自体、今までの私のステージとは全然違うものになると思いますし、パフォーマンスもRICKEY & RABBIEが加わって、めちゃめちゃ楽しいものになると思います。私自身すごく楽しみです」

――Raychellさんも踊る?
「ダンスというか、体が感じるままに動かしたいですね。すべてが全然違うので、もしかしたらノリ方とかがわからないファンの方もいるかもしれないですけど、ライブではとにかく音楽を感じたままに楽しんでほしいですね。音圧とかも全然違うし、最初は違和感を覚える方もいるかもしれませんが、それを乗り越えるときっと楽しい世界、新たな扉が開くと思いますし」

――今作を経てRaychellさんの中で変化したこと、新たな発見はありました?
「今回は初めてのフィーチャリングで、誰かと一緒に作っていく中での化学変化がすごく楽しくて。あとは音楽の幅も広がることが嬉しかったんですよね。そういったこと、すべて通して新しい自分を発見できたし、JDMというジャンルを自分たちで打ち出して歌うのはすごく楽しいなと思いました。やっぱり最終的には音楽は楽しいって再確認しましたね」



――JDMは今後も継続していく?
「EDMをはじめ、流行はどんどん移り変わっていくものなので、そのときそのときのサウンドを取り入れつつ、変化させていきたいですね」

――JDMを経て再びバラードもやりたくなったりしました?
「もちろん、その気持ちもあります。その一方でRaychell feat. RICKEY & RABBIEでバラードとか、しっとりしたものを歌ったらどうなるんだろう、っていう楽しみもありますね。ただ、今回JDMという軸を立てての制作は、本当に楽しかったんですよ。だから、世界的に流行している音楽(EDM)を是非、私たちが打ち出すJDMでみなさんにも体感していただきたいです。きっとその素晴らしさ、楽しさがわかると思うので」

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