ももいろクローバーZの初主演映画『幕が上がる』が、2月28日(土)から全国公開される。この映画は、とある高校の弱小演劇部の少女たちが全国大会を目指し奮闘する青春群像劇だ。「ああ、よくある青春モノね」とあなどるなかれ。監督をつとめるのは『踊る大捜査線』シリーズの本広克行で「『幕が上がる』は自分の集大成」と語っているほど。
また、演劇部を指導し全国大会へと牽引する新任先生役は、64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した黒木華が演じ、ただのアイドル映画ではないことを匂わせる。
山田洋次監督が「いまに僕の手の届かない女優になる」と評価した、そんな黒木にエンタメプレックスがインタビュー。彼女は常にリラックスして、目を合わせて質問に答えてくれた。ケレン味のない透明感と柔らかい声で、彼女は今作の魅力やももクロたちについて語った。
――いまをときめくももクロとの共演ですが、彼女たちの最初の印象は?
「現場に行って、初めて彼女のファンたちを“モノノフ”って言うことを知ったくらい、あまり知らなくて。最初は若い子たちだなって印象でした」
――彼女たちは映画主演も初めて、演技も初めてですが、演技の方はいかがでした?
「私が先生として演技することに対して、(百田)夏菜子ちゃんも演技の反射神経がよくて。やりにくいと感じることはなかったですね」
――彼女たちのふだんの様子はいかがでした?
「すごく賑やか。休憩時間でも仲がよくて、みんなでしゃべっていて。でも周りもしっかり観察していて、彼女たちのやり方で現場を盛り上げてくれました。きっと合間にライブの練習とかあるはずなのに、そんな疲れをみじんも見せない。あ、プロだなって思いました」
――高校演劇を経験していただけに役に入りやすかった?
「でも、私の役は“かつての学生演劇の女王”だったので、高校時代の私の姿とはぜんぜん違って。所属していた高校演劇部は弱小だった時期もあったので」
――ももクロ演じる高校生たちは5人とも個性がありますね。自分に似ているタイプは?
「映画の中で5人はそれぞれを尊重しあっていますよね。私の場合は高校演劇で勝ちたいという思いが強すぎて“怖い人”でした。後輩を叱ったりとか。だからあまりみんなとは似ていないかも」
――いまの姿からは想像できませんね。
「3年生のときには下の子をものすごく怒ったりして」
――灰皿を投げつけたり?(※映画の予告で黒木がももクロに灰皿を投げるシーンがある)
「灰皿は投げつけないですけど(笑)。机をバン!って叩いたりしていたので……いまは随分丸くなったんです(笑)」
――本広克行監督とはこの仕事が初ですが、どんな印象でした?
「私_、本広監督の映画『サマータイムマシーンブルース』がすごく好きで。だからすごく楽しみにしていました。本広監督ってホメ上手なんですよ。演技を見て“いや~さすがだね”って。私はホメられなれていないので、ほんとに大丈夫なのかなって」
――(笑)
「でもそこは監督らしく、“よかったから言ってるんだよ”って教えてくれました」
――『サマータイムマシーンブルース』に出演していたムロツヨシさんともこの映画で共演されていますね。
「ムロさんはアドリブが多くて。バスで隣になるシーンがあって、そこでムロさんが私に“自分の肩に寄りかかってアピール”するのもアドリブで。そんな臨機応変っぷりはすごいなと勉強になりました」
――アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』で声優に挑戦されたり、ドラマや映画に出たりと、いろいろなことに挑戦されていますが、今後はどんなチャレンジを?
「なんでもやりたいです」
――バラエティ番組とかは?
「しゃべれなくなっちゃいますね(笑)。呼ばれたら頑張ります! 舞台に出たいなとも思いますね」
――今回の映画を観て、初めて演劇の実態を知る人も多いと思います。
「演劇部という一般的にあまり日の当たらないものが、ももクロさんたちによってクローズアップされたので、そこは高校演劇をしていた身としてうれしいなって思います」
――いまだに暗いイメージを持っている人もいるでしょうね。
「私も高校時代ひやかされました。セリフを緞帳(どんちょう)で練習していたら、男子バスケ部の人に同じことを繰り返されたり」
――高校の男子運動部員は脳みそが筋肉でできているんです。
「(笑)。でもバスケ部だろうがバレー部だろうが演劇部だろうが、みんな等しく青春の時代なんだよってことが伝わるといいですね。まだ舞台が好きな人たちって限られているんで、その面白さを知ってくれたらうれしいです」
――舞台、面白いんですけどね。でもやっぱり敷居が高いイメージですよね。
「値段も高いですし。でもみんな観にきてくれれば敷居も低くなるから……という思いもあります。そのきっかけになればいいなとも思います」
映画『幕が上がる』は、2015年2月28日より新宿バルト9他にて全国ロードショー。
© 2015 O.H・K/F・T・R・D・K・P
また、演劇部を指導し全国大会へと牽引する新任先生役は、64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した黒木華が演じ、ただのアイドル映画ではないことを匂わせる。
山田洋次監督が「いまに僕の手の届かない女優になる」と評価した、そんな黒木にエンタメプレックスがインタビュー。彼女は常にリラックスして、目を合わせて質問に答えてくれた。ケレン味のない透明感と柔らかい声で、彼女は今作の魅力やももクロたちについて語った。
――いまをときめくももクロとの共演ですが、彼女たちの最初の印象は?
「現場に行って、初めて彼女のファンたちを“モノノフ”って言うことを知ったくらい、あまり知らなくて。最初は若い子たちだなって印象でした」
――彼女たちは映画主演も初めて、演技も初めてですが、演技の方はいかがでした?
「私が先生として演技することに対して、(百田)夏菜子ちゃんも演技の反射神経がよくて。やりにくいと感じることはなかったですね」
――彼女たちのふだんの様子はいかがでした?
「すごく賑やか。休憩時間でも仲がよくて、みんなでしゃべっていて。でも周りもしっかり観察していて、彼女たちのやり方で現場を盛り上げてくれました。きっと合間にライブの練習とかあるはずなのに、そんな疲れをみじんも見せない。あ、プロだなって思いました」
――高校演劇を経験していただけに役に入りやすかった?
「でも、私の役は“かつての学生演劇の女王”だったので、高校時代の私の姿とはぜんぜん違って。所属していた高校演劇部は弱小だった時期もあったので」
――ももクロ演じる高校生たちは5人とも個性がありますね。自分に似ているタイプは?
「映画の中で5人はそれぞれを尊重しあっていますよね。私の場合は高校演劇で勝ちたいという思いが強すぎて“怖い人”でした。後輩を叱ったりとか。だからあまりみんなとは似ていないかも」
――いまの姿からは想像できませんね。
「3年生のときには下の子をものすごく怒ったりして」
――灰皿を投げつけたり?(※映画の予告で黒木がももクロに灰皿を投げるシーンがある)
「灰皿は投げつけないですけど(笑)。机をバン!って叩いたりしていたので……いまは随分丸くなったんです(笑)」
――本広克行監督とはこの仕事が初ですが、どんな印象でした?
「私_、本広監督の映画『サマータイムマシーンブルース』がすごく好きで。だからすごく楽しみにしていました。本広監督ってホメ上手なんですよ。演技を見て“いや~さすがだね”って。私はホメられなれていないので、ほんとに大丈夫なのかなって」
――(笑)
「でもそこは監督らしく、“よかったから言ってるんだよ”って教えてくれました」
――『サマータイムマシーンブルース』に出演していたムロツヨシさんともこの映画で共演されていますね。
「ムロさんはアドリブが多くて。バスで隣になるシーンがあって、そこでムロさんが私に“自分の肩に寄りかかってアピール”するのもアドリブで。そんな臨機応変っぷりはすごいなと勉強になりました」
――アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』で声優に挑戦されたり、ドラマや映画に出たりと、いろいろなことに挑戦されていますが、今後はどんなチャレンジを?
「なんでもやりたいです」
――バラエティ番組とかは?
「しゃべれなくなっちゃいますね(笑)。呼ばれたら頑張ります! 舞台に出たいなとも思いますね」
――今回の映画を観て、初めて演劇の実態を知る人も多いと思います。
「演劇部という一般的にあまり日の当たらないものが、ももクロさんたちによってクローズアップされたので、そこは高校演劇をしていた身としてうれしいなって思います」
――いまだに暗いイメージを持っている人もいるでしょうね。
「私も高校時代ひやかされました。セリフを緞帳(どんちょう)で練習していたら、男子バスケ部の人に同じことを繰り返されたり」
――高校の男子運動部員は脳みそが筋肉でできているんです。
「(笑)。でもバスケ部だろうがバレー部だろうが演劇部だろうが、みんな等しく青春の時代なんだよってことが伝わるといいですね。まだ舞台が好きな人たちって限られているんで、その面白さを知ってくれたらうれしいです」
――舞台、面白いんですけどね。でもやっぱり敷居が高いイメージですよね。
「値段も高いですし。でもみんな観にきてくれれば敷居も低くなるから……という思いもあります。そのきっかけになればいいなとも思います」
映画『幕が上がる』は、2015年2月28日より新宿バルト9他にて全国ロードショー。
© 2015 O.H・K/F・T・R・D・K・P