“何もせずに立ち止まることは好きじゃない”
“新たなことをやり続けたい”
そうポジティヴに語ってくれたのは、女性ピン芸人の渡辺直美。
世界の歌姫・ビヨンセのものまねなど、そのまんまるなフォルムを活かした動きやしぐさで笑いを誘う芸風で一躍ブレイクしてからというもの、数多くのバラエティ番組はもちろんのこと、ドラマや映画、CM、雑誌『la farfa(ラ・ファーファ)』のイメージモデルを2年にわたり務めたほか、ぽっちゃり女子でもオシャレが楽しめるファッションブランド:PUNYUS(プニュズ)のプロデュースなど、彼女は多岐にわたる活躍をみせている。
そんな渡辺が、3月20日より公開の映画『ナイト ミュージアム / エジプト王の秘密』の日本語吹替え声優として大抜擢! 本作は、夜の到来とともに博物館の展示物たちが生き生きと蘇り、奇想天外なアドベンチャーを繰り広げるという愉快な設定と個性に富んだキャラクターたちによるユーモア溢れるストーリーで大ヒットを呼んだ人気シリーズの第3弾であり最終章。
渡辺が演じたのは、コメディエンヌとして有名なレベル・ウィルソン演じる大英博物館の警備員・ティリー役。両者ともにふくよかなボディを持つコメディエンヌという共通点から、公開を前に「似すぎ!」「ハマり役」といった声が挙がるほど。
ハリウッド作品で声優挑戦という新境地に挑んだ渡辺に、いろいろと話を聞いた。
――『ナイト ミュージアム / エジプト王の秘密』に、吹き替え声優として抜擢された時の率直な感想を教えてください。
「『ナイト ミュージアム』という人気作品のキャラクターを演じさせていただけるということに、びっくりしました。声だけの演技ってすごく大変なのに、それをこんなド素人にやらせていただけるなんて!という緊張と、その期待に応えようというヤル気がわきましたね」
――今回、渡辺さんが声を担当したレベル・ウィルソンさんの演技を観た印象はいかがでしたか?
「動きや顔、喋り方とかすべてで、そのキャラクターを表現されていて、すごく面白かったですね。元々、レベル・ウィルソンさんが出ている番組やコントを観るのが好きだったので、この作品でも彼女の良さがふんだんに出ていて、とても素晴らしかったです」
――今回、ティリー役の声を演じるにあたり思ったこと、何か準備をしたり心掛けたことはありましたか?
「まず、映像を観たときに、レベル・ウィルソンさんがやったボケや面白い行動だったり、その雰囲気を壊さずに自分がどう処理してどう表現しようかなって……それをすごく考えましたね」
――頭の中で幾つか声のイメージが湧いたりしましたか?
「そうですね。でも、それってその場で監督にやって見せてみないと分からないので、一応自分が“こうじゃないかな”っていうのを演じてみて、その上で監督と『じゃあこういう感じでいこうか』って話をしました。やっぱりアメリカのボケのスタイルなので、英語でボケているものをそのまま日本語に直すだけじゃ通じないですし、レベル・ウィルソンさんのキャラクターを皆さんに分かりやすくどう伝えるかというのが、すごく大変でしたね」
――本作でアフレコをされた中で、一番お気に入りのシーン、注目してほしいシーンはどこですか?
「登場シーンが好きですね。主人公のラリーが、早く(大英博物館の)中に入りたいのに、ティリーがメチャクチャしゃべってくるっていう。このティリーがすごくおしゃべりなんだけど、話が全然面白くないんですよ(笑)。ずーっと面白くないことを相手も盛り上がってるだろうっていうテンションですごい勢いで話しかけてる感じが面白くて……、「そういう人いるよな」みたいな(笑)。ティリーの登場シーンで、どんなキャラクターか一発で伝わると思います」
――ご自身の声がのった完成した映像を観たときの感想はいかがでしたか?
「内容よりも、ティリーの表情とか動きに合った声質してるかなー? わたし大丈夫かなー? って心配しながら観ていました」
――ティリーのキャラクターに、渡辺さんの声がすごくハマっているなと感じました。
「そう言っていただけてすごくうれしいです! ハマっていない感じで自分が浮いちゃうのはイヤだなと思っていたのでそうならないように、まわりのプロの声優さんの方々の邪魔をしないように“スッ”と自然に入ってくるような声を出そうと、その2つはすごく意識して挑みました」
――今回、ハリウッド作品の吹き替えでしたが、昨年、単身ニューヨークに3ケ月間の留学を経験された経験が活かせましたか?
「結構地味に活かされましたね。レベル・ウィルソンさんがしゃべっている台詞の言い回しとか英語のノリで、何を表現したいのかなっていうのは何となく分かりました。なので、日本語の台詞をどういうトーンで言えばいいのか掴めた気がします」
——昨年の留学発表は驚きました。渡辺さんは、自分がこうと決めたら突っ走るタイプですか?
「そうですね(笑)。でも、ただ突っ走るというよりは、ちゃんと考えた上で行動していますね。ニューヨークに行くことは2年ぐらい前から所属事務所には言っていましたし……、それで“じゃあ、行きましょう”ってことで形になって。結構行動力はあるんですよ(笑)。例えば、3日後に3日間休みになりましたってなったら、すぐにチケット取って海外に行ったりします。でも、自分の仕事とか、自分の今後の人生に関わることとかは、じっくり考えるタイプですね」
――本作では“父と息子”の関係性を描きつつ、“別れ”がひとつのテーマになっています。“別れ”といえば、これまでカバーガールを務めてきた雑誌『la farfa』から3月号を以て卒業されましたが、どのような想いでしたか?
「2年間も毎月表紙をやらせていただくことってなかなかないと思うので、素晴らしい経験をさせてもらいました。かなり前から、la farfaモデルの皆さんで表紙も出来るだろうなって思っていたので、それがやっと実現するので嬉しいです。わたしは留まることが元々好きじゃないので、これでまた新しいla farfaが見られると思うとワクワクします。la farfaのモデルさん達がもっとみんなに愛されるといいですね」
――留学にla farfaのモデル、PUNYUSのブランドプロデュース、そして今回の声優挑戦と果敢にいろんなことにチャレンジしていますが、今後新たにチャレンジしてみたいことはありますか?
「ずっと同じ状況で何もせずに立ち止まることは好きじゃないので、常に努力をしたり、自分にとって何か得られるものを勉強したり、新たなことをやり続けたいなと思います。前に進んでいけばきっとまた新しい自分とも出会えたりするので。表現力を身につけたくてニューヨークに留学したので、今年はショーみたいなことや全国ツアーとか出来たらいいなって思っています。それで全国各地の美味しいものを食べたいです(笑)」
映画『ナイト ミュージアム / エジプト王の秘密』は、3月20日(金)TOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー。
© 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.
“新たなことをやり続けたい”
そうポジティヴに語ってくれたのは、女性ピン芸人の渡辺直美。
世界の歌姫・ビヨンセのものまねなど、そのまんまるなフォルムを活かした動きやしぐさで笑いを誘う芸風で一躍ブレイクしてからというもの、数多くのバラエティ番組はもちろんのこと、ドラマや映画、CM、雑誌『la farfa(ラ・ファーファ)』のイメージモデルを2年にわたり務めたほか、ぽっちゃり女子でもオシャレが楽しめるファッションブランド:PUNYUS(プニュズ)のプロデュースなど、彼女は多岐にわたる活躍をみせている。
そんな渡辺が、3月20日より公開の映画『ナイト ミュージアム / エジプト王の秘密』の日本語吹替え声優として大抜擢! 本作は、夜の到来とともに博物館の展示物たちが生き生きと蘇り、奇想天外なアドベンチャーを繰り広げるという愉快な設定と個性に富んだキャラクターたちによるユーモア溢れるストーリーで大ヒットを呼んだ人気シリーズの第3弾であり最終章。
渡辺が演じたのは、コメディエンヌとして有名なレベル・ウィルソン演じる大英博物館の警備員・ティリー役。両者ともにふくよかなボディを持つコメディエンヌという共通点から、公開を前に「似すぎ!」「ハマり役」といった声が挙がるほど。
ハリウッド作品で声優挑戦という新境地に挑んだ渡辺に、いろいろと話を聞いた。
――『ナイト ミュージアム / エジプト王の秘密』に、吹き替え声優として抜擢された時の率直な感想を教えてください。
「『ナイト ミュージアム』という人気作品のキャラクターを演じさせていただけるということに、びっくりしました。声だけの演技ってすごく大変なのに、それをこんなド素人にやらせていただけるなんて!という緊張と、その期待に応えようというヤル気がわきましたね」
――今回、渡辺さんが声を担当したレベル・ウィルソンさんの演技を観た印象はいかがでしたか?
「動きや顔、喋り方とかすべてで、そのキャラクターを表現されていて、すごく面白かったですね。元々、レベル・ウィルソンさんが出ている番組やコントを観るのが好きだったので、この作品でも彼女の良さがふんだんに出ていて、とても素晴らしかったです」
――今回、ティリー役の声を演じるにあたり思ったこと、何か準備をしたり心掛けたことはありましたか?
「まず、映像を観たときに、レベル・ウィルソンさんがやったボケや面白い行動だったり、その雰囲気を壊さずに自分がどう処理してどう表現しようかなって……それをすごく考えましたね」
――頭の中で幾つか声のイメージが湧いたりしましたか?
「そうですね。でも、それってその場で監督にやって見せてみないと分からないので、一応自分が“こうじゃないかな”っていうのを演じてみて、その上で監督と『じゃあこういう感じでいこうか』って話をしました。やっぱりアメリカのボケのスタイルなので、英語でボケているものをそのまま日本語に直すだけじゃ通じないですし、レベル・ウィルソンさんのキャラクターを皆さんに分かりやすくどう伝えるかというのが、すごく大変でしたね」
――本作でアフレコをされた中で、一番お気に入りのシーン、注目してほしいシーンはどこですか?
「登場シーンが好きですね。主人公のラリーが、早く(大英博物館の)中に入りたいのに、ティリーがメチャクチャしゃべってくるっていう。このティリーがすごくおしゃべりなんだけど、話が全然面白くないんですよ(笑)。ずーっと面白くないことを相手も盛り上がってるだろうっていうテンションですごい勢いで話しかけてる感じが面白くて……、「そういう人いるよな」みたいな(笑)。ティリーの登場シーンで、どんなキャラクターか一発で伝わると思います」
――ご自身の声がのった完成した映像を観たときの感想はいかがでしたか?
「内容よりも、ティリーの表情とか動きに合った声質してるかなー? わたし大丈夫かなー? って心配しながら観ていました」
――ティリーのキャラクターに、渡辺さんの声がすごくハマっているなと感じました。
「そう言っていただけてすごくうれしいです! ハマっていない感じで自分が浮いちゃうのはイヤだなと思っていたのでそうならないように、まわりのプロの声優さんの方々の邪魔をしないように“スッ”と自然に入ってくるような声を出そうと、その2つはすごく意識して挑みました」
――今回、ハリウッド作品の吹き替えでしたが、昨年、単身ニューヨークに3ケ月間の留学を経験された経験が活かせましたか?
「結構地味に活かされましたね。レベル・ウィルソンさんがしゃべっている台詞の言い回しとか英語のノリで、何を表現したいのかなっていうのは何となく分かりました。なので、日本語の台詞をどういうトーンで言えばいいのか掴めた気がします」
——昨年の留学発表は驚きました。渡辺さんは、自分がこうと決めたら突っ走るタイプですか?
「そうですね(笑)。でも、ただ突っ走るというよりは、ちゃんと考えた上で行動していますね。ニューヨークに行くことは2年ぐらい前から所属事務所には言っていましたし……、それで“じゃあ、行きましょう”ってことで形になって。結構行動力はあるんですよ(笑)。例えば、3日後に3日間休みになりましたってなったら、すぐにチケット取って海外に行ったりします。でも、自分の仕事とか、自分の今後の人生に関わることとかは、じっくり考えるタイプですね」
――本作では“父と息子”の関係性を描きつつ、“別れ”がひとつのテーマになっています。“別れ”といえば、これまでカバーガールを務めてきた雑誌『la farfa』から3月号を以て卒業されましたが、どのような想いでしたか?
「2年間も毎月表紙をやらせていただくことってなかなかないと思うので、素晴らしい経験をさせてもらいました。かなり前から、la farfaモデルの皆さんで表紙も出来るだろうなって思っていたので、それがやっと実現するので嬉しいです。わたしは留まることが元々好きじゃないので、これでまた新しいla farfaが見られると思うとワクワクします。la farfaのモデルさん達がもっとみんなに愛されるといいですね」
――留学にla farfaのモデル、PUNYUSのブランドプロデュース、そして今回の声優挑戦と果敢にいろんなことにチャレンジしていますが、今後新たにチャレンジしてみたいことはありますか?
「ずっと同じ状況で何もせずに立ち止まることは好きじゃないので、常に努力をしたり、自分にとって何か得られるものを勉強したり、新たなことをやり続けたいなと思います。前に進んでいけばきっとまた新しい自分とも出会えたりするので。表現力を身につけたくてニューヨークに留学したので、今年はショーみたいなことや全国ツアーとか出来たらいいなって思っています。それで全国各地の美味しいものを食べたいです(笑)」
映画『ナイト ミュージアム / エジプト王の秘密』は、3月20日(金)TOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー。
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