「ティム・バートン監督と対談させていただく機会があって、そこで“君は役者をやるならヴァンパイアだね!”って言われたんですよ。そして、その数ヶ月後にこの話を頂いて……」
ウソのようなホントの話。
EXILE:橘ケンチの最新主演作は、舞台「ドン・ドラキュラ」。
巨匠:手塚治虫のマンガを原作とした本作で、彼はドラキュラを演じることに。
とはいえ、今回は普通のドラキュラというわけではなく、そこには人間愛や親子愛あり、ドラキュラなのに……。
4月9日の公演初日を前に、今回の舞台について、さらにはドラキュラ&EXILEメンバーに関する質問までいろいろと聞いてみた。
「(この舞台のオファーを最初に聞いたとき)“来た!”って思いましたね。ティム・バートン監督との話もそうですけど、それ以外でも“ドラキュラに似てるね”ってよく言われてて。興味あったんですよ、ドラキュラに」
——そもそもドラキュラってどんなイメージです?
「一般的には血を吸って人間を脅かす、怖いイメージですよね。ただ、原作を読ませていただいたら、全然そうじゃなくて。ドラキュラ的な側面はありつつ、3枚目っぽいキャラクターで、内容もドタバタコメディ。でも、それが逆に人間っぽくて面白いなって思いました」
——「ドン・ドラキュラ」は初の舞台化となりますが、ケンチさん自身は出演にあたってどんなことを意識しました?
「今回は制作段階からいろいろと話をさせてもらったんですが、僕は既存のドラキュラ像をぶち壊すような、新しいものが提案したかったんです。個人的にドラキュラというとアートなイメージがあったので、舞台もただの古い洋館というわけじゃなく、セットからこだわってアーティスティックなものにしたり」
——でも、今回の舞台は東京の練馬ですよね……。
「そうなんですよ。絶妙な場所ですよね。それが手塚先生のスゴいところでもあると思うんですけど。でも、そこがまた面白いし、ドラキュラなんだけど人間臭さを感じさせる魅力になってると思います」
——チラシを拝見すると人間臭さは一切なし、いつものドラキュラっぽいですが。
「チラシに関してはインパクト重視で。ドラキュラを全面に出しながらも橘ケンチが何をやろうとしているのか、1つのクエスチョンを投げかけるイメージで作りました。怖いドラキュラそのままですけど、これはあくまでイメージ。本編はこれとは違うものになると思います」
——人間味というところでは、今回のドラキュラは父親でもあるんですよね。それも聞いたことない設定で。
「娘もドラキュラで、親子で練馬の洋館に住んでますね。今回は吸血鬼という存在を通して人間の本質を描くこと、そして親子愛がキーになってるんですよ。僕個人としても初めての父親役です」
——初めての父親役がドラキュラって、なんかスゴいですね(笑)。
「他ではあまり聞いたことはないかもしれませんよね(笑)。でも、意外と本編では普通のお父さんと思ってやってるところもあって。見た目や仕草はドラキュラを意識してますけどね。演じる上でも、娘役の神田愛莉ちゃんのお芝居がめっちゃうまくて。おかげで僕も自然に父親役に入れた気がします」
——今回は衣装もすごいですよね。
「ドラキュラって、普通黒いマントに内側が赤、そして高い襟が付いてっていうイメージがあると思うんですけど、今回は新しいドラキュラ像を作りたかったので、衣装デザイナーの方ともいろいろ相談しました。裏地の赤をあえて表に出してみたり、今のトレンドを入れてみたり。衣装にもこだわって、すごくクオリティの高いものになったと思います」
——ケンチさんなりの今作の見所とは?
「今回は、芝居であると同時にライブでもあると思ってます。見るだけじゃなく体感できるエンターテインメントショーにしたくて。そのため音楽や歌、踊り、さらには会場の装飾、全体を包み込むような演出も考えています。来ていただいた方々が見終わった後に心地よい高揚感を感じる、そんな舞台になればと思ってます。とはいえ、それだけじゃなく、見終わった後には何か考えるきっかけになれば最高ですね」
——人間愛や親子愛を描いていて、笑って泣ける作品。スケールが大きく、なおかつ温かい感じがしました。
「軸がしっかりとある上で、そこにコメディをはじめいろいろな要素を入れています。最終的にはコメディの要素が効いて感動する、そんな舞台に持っていきたいなと思っています」
——もしも、ケンチさんが本当にドラキュラになってしまったら、EXILEメンバーの中で誰の血を吸いたいですか?
「基本的に男はイヤですね。やっぱり美女がいいです、男としては(笑)」
——(関口)メンディーさんとかフレッシュでおいしそうですけど。
「メンディーはどうだろう(笑)。噛んだら固くて、歯が弾かれそうな気がするんですよ。まだ(白濱)亜嵐の方がいいです。かわいい顔してますし(笑)」
——あとは、今回演じるドラキュラは架空の存在。今後そういった架空のもので演じてみたいものはありますか?
「今はドラキュラしか考えてないですけど、人間じゃないものを演じることや変身願望はありますね」
——変身願望というのは?
「もう見た目から、特殊メイクをしたりするの楽しいですよね。以前、雑誌で自分が好きな映画のワンシーンを再現するっていう企画があって、僕は「ダークナイト」のジョーカーを選んで、そのメイクをして撮影したんです。外見から自分とは違う何かになりきる、それが好きなんですよね。メイクは大変ですけど、自分もこうなれる、自分じゃないものになれるっていうワクワク感があって」
——それはある種の開放感?
「それもあると思いますけど、それだけじゃない気もします。ぜひ機会があれば今後もやりたいです」
——では、最後に今後の展望を。
「まずは、この舞台を成功させること。自分が関わる作品を見に来てくれた方、感じてくれた方に僕の思いを最大限に伝えたいです。それは、役者、EXILEにしろ同じことで、それは今後も大切にして、どちらも頑張って盛り上げていきたいですね。そして、今後も様々な作品と巡り会いたいですし、出会ったときには1つ1つ集中してそこに携わる方、応援してくださっている方の思いに応えられるよう、そしてみなさんに元気や勇気を与えられるような、そんな表現者でありたいと思っています」
EXILEの橘ケンチ主演の舞台「ドン・ドラキュラ」は、渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoにて4月9日(木)~14日(火)まで上演!
©手塚プロダクション
ウソのようなホントの話。
EXILE:橘ケンチの最新主演作は、舞台「ドン・ドラキュラ」。
巨匠:手塚治虫のマンガを原作とした本作で、彼はドラキュラを演じることに。
とはいえ、今回は普通のドラキュラというわけではなく、そこには人間愛や親子愛あり、ドラキュラなのに……。
4月9日の公演初日を前に、今回の舞台について、さらにはドラキュラ&EXILEメンバーに関する質問までいろいろと聞いてみた。
「(この舞台のオファーを最初に聞いたとき)“来た!”って思いましたね。ティム・バートン監督との話もそうですけど、それ以外でも“ドラキュラに似てるね”ってよく言われてて。興味あったんですよ、ドラキュラに」
——そもそもドラキュラってどんなイメージです?
「一般的には血を吸って人間を脅かす、怖いイメージですよね。ただ、原作を読ませていただいたら、全然そうじゃなくて。ドラキュラ的な側面はありつつ、3枚目っぽいキャラクターで、内容もドタバタコメディ。でも、それが逆に人間っぽくて面白いなって思いました」
——「ドン・ドラキュラ」は初の舞台化となりますが、ケンチさん自身は出演にあたってどんなことを意識しました?
「今回は制作段階からいろいろと話をさせてもらったんですが、僕は既存のドラキュラ像をぶち壊すような、新しいものが提案したかったんです。個人的にドラキュラというとアートなイメージがあったので、舞台もただの古い洋館というわけじゃなく、セットからこだわってアーティスティックなものにしたり」
——でも、今回の舞台は東京の練馬ですよね……。
「そうなんですよ。絶妙な場所ですよね。それが手塚先生のスゴいところでもあると思うんですけど。でも、そこがまた面白いし、ドラキュラなんだけど人間臭さを感じさせる魅力になってると思います」
——チラシを拝見すると人間臭さは一切なし、いつものドラキュラっぽいですが。
「チラシに関してはインパクト重視で。ドラキュラを全面に出しながらも橘ケンチが何をやろうとしているのか、1つのクエスチョンを投げかけるイメージで作りました。怖いドラキュラそのままですけど、これはあくまでイメージ。本編はこれとは違うものになると思います」
——人間味というところでは、今回のドラキュラは父親でもあるんですよね。それも聞いたことない設定で。
「娘もドラキュラで、親子で練馬の洋館に住んでますね。今回は吸血鬼という存在を通して人間の本質を描くこと、そして親子愛がキーになってるんですよ。僕個人としても初めての父親役です」
——初めての父親役がドラキュラって、なんかスゴいですね(笑)。
「他ではあまり聞いたことはないかもしれませんよね(笑)。でも、意外と本編では普通のお父さんと思ってやってるところもあって。見た目や仕草はドラキュラを意識してますけどね。演じる上でも、娘役の神田愛莉ちゃんのお芝居がめっちゃうまくて。おかげで僕も自然に父親役に入れた気がします」
——今回は衣装もすごいですよね。
「ドラキュラって、普通黒いマントに内側が赤、そして高い襟が付いてっていうイメージがあると思うんですけど、今回は新しいドラキュラ像を作りたかったので、衣装デザイナーの方ともいろいろ相談しました。裏地の赤をあえて表に出してみたり、今のトレンドを入れてみたり。衣装にもこだわって、すごくクオリティの高いものになったと思います」
——ケンチさんなりの今作の見所とは?
「今回は、芝居であると同時にライブでもあると思ってます。見るだけじゃなく体感できるエンターテインメントショーにしたくて。そのため音楽や歌、踊り、さらには会場の装飾、全体を包み込むような演出も考えています。来ていただいた方々が見終わった後に心地よい高揚感を感じる、そんな舞台になればと思ってます。とはいえ、それだけじゃなく、見終わった後には何か考えるきっかけになれば最高ですね」
——人間愛や親子愛を描いていて、笑って泣ける作品。スケールが大きく、なおかつ温かい感じがしました。
「軸がしっかりとある上で、そこにコメディをはじめいろいろな要素を入れています。最終的にはコメディの要素が効いて感動する、そんな舞台に持っていきたいなと思っています」
——もしも、ケンチさんが本当にドラキュラになってしまったら、EXILEメンバーの中で誰の血を吸いたいですか?
「基本的に男はイヤですね。やっぱり美女がいいです、男としては(笑)」
——(関口)メンディーさんとかフレッシュでおいしそうですけど。
「メンディーはどうだろう(笑)。噛んだら固くて、歯が弾かれそうな気がするんですよ。まだ(白濱)亜嵐の方がいいです。かわいい顔してますし(笑)」
——あとは、今回演じるドラキュラは架空の存在。今後そういった架空のもので演じてみたいものはありますか?
「今はドラキュラしか考えてないですけど、人間じゃないものを演じることや変身願望はありますね」
——変身願望というのは?
「もう見た目から、特殊メイクをしたりするの楽しいですよね。以前、雑誌で自分が好きな映画のワンシーンを再現するっていう企画があって、僕は「ダークナイト」のジョーカーを選んで、そのメイクをして撮影したんです。外見から自分とは違う何かになりきる、それが好きなんですよね。メイクは大変ですけど、自分もこうなれる、自分じゃないものになれるっていうワクワク感があって」
——それはある種の開放感?
「それもあると思いますけど、それだけじゃない気もします。ぜひ機会があれば今後もやりたいです」
——では、最後に今後の展望を。
「まずは、この舞台を成功させること。自分が関わる作品を見に来てくれた方、感じてくれた方に僕の思いを最大限に伝えたいです。それは、役者、EXILEにしろ同じことで、それは今後も大切にして、どちらも頑張って盛り上げていきたいですね。そして、今後も様々な作品と巡り会いたいですし、出会ったときには1つ1つ集中してそこに携わる方、応援してくださっている方の思いに応えられるよう、そしてみなさんに元気や勇気を与えられるような、そんな表現者でありたいと思っています」
EXILEの橘ケンチ主演の舞台「ドン・ドラキュラ」は、渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoにて4月9日(木)~14日(火)まで上演!
©手塚プロダクション