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“GARO” リレーインタビュー#5 雨宮慶太監督「作品として残したい願望はあります……」

Entame Plex 2015年4月10日 10時23分

“牙狼<GARO>”シリーズ最新作『牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔』の劇場版公開&TVシリーズ放映記念リレーインタビューの大トリは、雨宮慶太監督の登場! 烈しく進化と変遷を遂げた同シリーズの生みの親ならではの想いや、“牙狼<GARO>”でもおなじみの特撮に興味を抱いたエピソードなど、貴重な情報満載のインタビュー。「初めての人も、観たら好きなってしまうと思いますよ」と監督が語る“牙狼<GARO>”の魅力とは!?

――今回の新シリーズでは主人公・道外流牙のアクションが激しいそうですね。流牙役の栗山 航さんがワイヤーなしで5~6メートルの場所から飛び降りたと聞いています。
「そうですね(笑)。栗山は一般的な俳優に比べて身体能力が高いので、そういうことがこなせてしまう。『牙狼<GARO>~闇を照らす者~』の時に、普通の俳優であればやらないようなカットを見たので、なかなかいないタイプの俳優だなってずっと思っていました」

――かつての冴島鋼牙の時も思いましたが、“牙狼<GARO>”シリーズはキャラクターを大切にしていますよね。今回の道外流牙も魅力を掘り下げていて、ファンは特にうれしいと思います。
「消耗品にしてしまうと、観客は冷めてしまうと思う。なるべく作ったキャラクターを大事にすることは、ここ数年考えていたことなんですよ。それは映像表現をしていく前提ではコンテンツが増えて自分自身の首を絞めることになるけれども、10年経って僕の代わりができるスタッフも増えたので、相談しながらの分業が可能になった。それはとても重要なことですね」

――“牙狼”イズムというか雨宮慶太イズムというか、DNAが染みわたっている感じですね。
「だいたいのスタッフに自分の好みがなんとなく伝わっているので、僕が直接やっていなくても、作品に反映できるのかなって感じはしますね。実際、そういう経験はしましたから」



――ところで雨宮監督と言えば“特撮”がキーワードですが、その原体験はいつでしょう?
「子どもの頃に観た『ゴジラ』や『ウルトラマン』、円谷系の特撮のファンだったので、そういう影響は大きいかもしれないですね。非日常が出る映画が好きで、よく映画館にも行っていました。最初に映画を観たのは3歳で、『キングコング対ゴジラ』。それを強烈に覚えていて、それ以降、映画をよく観るようになりました。映画館で映画を観るという行為自体が非日常だったので、わくわくしました。映像技術的な知識などは、後からですね」

――この“牙狼<GARO>”シリーズを撮ることで、特撮の火を消すな、という想いもあるのですか?
「それはあまりないです(笑)。ただ、自分ができる範囲で作ったもので、作品として残したい願望はあります。“牙狼”って意外にミニチュアを使います。ミニチュアを使うことはお金も時間もかかってリスクも高いですが、それをやる余地があるなら表現したいというか、それは最初の“牙狼”からやっていることで。特撮に影響されて成長した側面もあるので」

――最後になりますが、今作をファンは待っていました! 一言メッセージをお願いいたします。
「“牙狼<GARO>”シリーズで言うと、これは道外流牙のシリーズで、TVで放映した“闇照”のファンの人たちには、いままで出ていなかった道外流牙の魅力を描こうとしています。“闇照”の魅力を消さずに、今までは見せなかった魅力をふんだんにいれていると思って作っているので、まずは観てほしい。初めての人も観たら、好きなってしまうと思いますよ」



黄金騎士ガロ翔となった道外流牙が、復活間近となった伝説の魔城ラダンを封印する使命を受け、莉杏とともに新たな戦いへ突入していく――。謎の青年ジンガと美女アミリ、ガルド、秋月ダイゴ、リュメ、D・リンゴといった魅力的なキャラクターたちが加わり、それぞれに秘められた謎解きと、緊張感が全話に渡って継続する連続劇。

劇場版『牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔』は、新宿バルト9ほかにて全国公開中。

© 2014「GOLDSTORM」雨宮慶太/東北新社
配給:東北新社

テレビドラマ:
4月3日よりテレビ東京系、BSスターチャンネル、CSファミリー劇場にて放送スタート。
© 2015 雨宮慶太/東北新社

取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)

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