“ちょっとした事件です”と、にこやかに語ってくれたのは、天真爛漫なキャラクターに前髪ぱっつんな“カワイイ”ルックスで人気急上昇の歌手:トミタ栞。
「ナカイの窓」(日本テレビ系)の2016年目が離せない人たちSP、「櫻井有吉のアブナイ夜会」(TBS系)に立て続けに出演。日本の有名人Twitterフォロワー数1位を誇る有吉弘行からTwitterをフォローされるなど、今年ブレイクするアーティストとして注目を集め、そのあまりの反響の凄さに戸惑いながらもとびきりの笑顔をみせる彼女。
そんなトミタの2016年第1弾シングルは、話題のヒゲ面女装パフォーマー:レディビアードと国境を越えた異色コラボで国生さゆりの大ヒット曲を大胆にアレンジしカバー。トミタ栞 feat. Ladybeardとして6thシングル『バレンタイン・キッス』を1月20日にリリースした。そんな今ノリに乗っているトミタ栞に、今作にまつわる話を中心に、最近の反響ぶりや今後について話を聞いた。
――2016年がスタートしましたが、まずは2015年を振り返ってみてどんな1年でした?
「いろんなことにチャレンジした年だったなと思います。3年間MCを担当していた『sakusaku』を卒業したことで、“もっと頑張らないきゃいけない”っていう決意から始まり、そのあとラジオの冠番組がスタートし、ドラマで主演をしたり、自分で作詞作曲をするようになったり……と、本当にいろんなことにチャレンジした1年でした」
――そんな2015年を経て、2016年第1弾となるシングルをレディビアードさんとフィーチャリングすることにした理由は?
「2015年はいろんなことにチャレンジして、わたし自身視野が広がったと思うので、もっとたくさんの人に“トミタ栞”を知ってもらいたい! っていう気持ちが芽生えて……そんなときにわたしがずっと気になっていたビアちゃん(レディビアード)と何か一緒にやることによって、もしかしたらこれからのトミタ栞にとって大きなステップになるんじゃないかと思って、オファーをさせていただきました」
――しかも今回はオリジナル曲ではなく『バレンタイン・キッス』のカバーです。
「ビアちゃんはずっと日本の名曲をライブでカバーしていて、そこで『バレンタイン・キッス』を歌っているのを見たんです。バラード曲などもあったんですけど、イベントですごく盛り上がれて、2人でやったら楽しそうな曲を考えたときに、いろんなパズルが揃ったのがこの『バレンタイン・キッス』だったんです」
――『バレンタイン・キッス』は、今も色褪せないバレンタインソングの代名詞とも言える楽曲ですが、どんな印象を持ってました?
「バレンタインの季節になると、チョコレートコーナーで『バレンタイン・キッス』が流れてたり、テレビでチョコ特集とかがやっていると必ずと言っていいほど流れますよね。当時オンタイムで聴いていた方はもちろん、わたしと同世代の人たちも一緒だと思います。メロディーだけ聴くと可愛らしい女の子をイメージしていたんですけど、歌詞を読んでみたら主人公が想像以上に強気な女の子で“そんなにグイグイいく子だったんだ!? カッコイイ!”ってビックリして(笑)。さらにこの曲が好きになりました」
――原曲である国生さんの『バレンタイン・キッス』は、30年前のリリースです(1986年2月1日発売)。原曲のリリース日はトミタさんの誕生日と同じ2月1日ですけど、運命的なものを感じます?
「こんな偶然なかなかないですよね!」
――所属事務所の大先輩である国生さんも、今回のカバーをとても喜んでくれているそうですね。
「国生さんとは、直接会ってお話はできていないんですけど、“すごく応援してるよ!”ってツイッターにつぶやいてくださって。それで、お礼をお伝えしたら“曲聴いたよ”って言われてすごく嬉しかったです。やっぱりカバーって受け入れてもらえないかもしれない不安がありましたし、今回かなり大胆に変えちゃってるんで、国生さんにそう仰っていただいてかなり安心しました」
――レディビアードさんのデス声とトミタさんの声が対象的で、曲もビジュアルもインパクト大です。今作はトミタさんにとってどんな1曲になりました?
「今回、ビアちゃんと一緒にやることになってカワイイ曲を敢えてロックテイストにしたんですけど、無意識のうちにもう少しトミタ栞にロック要素を入れたい、自分はロックを欲してるんだなってことに改めて気付かされました。トミタ栞にとっての転機になる曲だと思っています」
――今回かなりラウドなアレンジが施されていますが、普段はメタルコアとかも聴いたりします?
「ヘヴィメタルとかってめっちゃ怖そうなイメージがあって、あまり聴いたことがなかったんです。でも、ある番組でマキシマムザホルモンのナヲさんとご一緒させてもらったときに曲を聴いて、めちゃくちゃ好きになって。それからは“メタル系=カッコイイ”っていう感覚に変わったんですよね。その影響もあってか、今回の『バレンタイン・キッス』のように振り切った曲をやったことによって、また次に作る曲とかアレンジも含めて、引き出しが1個増えて振り幅が広がったんじゃないかと思います」
――レディビアードさんと初めて会ったときの印象はどうでした?
「メタルの話じゃないですけど、ビアちゃんは筋肉がすごくて体も大きいから、実際に会うまでは怖そうなイメージだったんですよね。でも、ヒゲをはやしてるのにツインテールだし、何だか妖精みたいって思ってましたけど(笑)。初めて会ったのはレコーディングのときだったんですけど、ビアちゃんが先に歌入れをしていたところに、わたしがあとからスタジオに入って。その瞬間、“Hi~♪”ってめちゃくちゃ笑顔で迎え入れてくれたので、もうその一瞬で溶け込めちゃいましたね。ビアちゃんの方からフレンドリーに心を開いてくれたから、すごく入りやすかったです。それからすぐに仲良くなって、一緒にお仕事するのが毎回楽しみです。わたしだったら初めての人に対してそんな接し方できないですもん(苦笑)」
――そんなビアちゃんと、ミュージックビデオもかなりインパクトのある仕上がりになってますね!
「内容の打ち合わせをしたときに、“ビアちゃんに(わたしと似た)前髪を付けて、最後にそれを投げ捨ててほしい”って提案をしたんです。そしたらスタッフさんから“じゃあ、逆に栞ちゃんがヒゲつけてみたら?”って言われて……、最初はすっごくイヤだったんですよ(笑)。でも、よくよく考えてみたら、わたしとビアちゃんが入れ替わってる感じになったら面白いなって。で……撮影で実際にヒゲをつけてみたらすごく気に入っちゃって(笑)。ビアちゃんは、前髪を投げ捨てる予定だったのに、前髪を口に入れちゃったり。ビアちゃんのセンスは、いつもわたしの想像を遥かに超えてくるので、悔しいくらいに刺激を受けました。あと、初回生産限定盤のDVDには最後にソファでふたり仲良く並んで歌うシーンがあるんですけど、ビアちゃんの動きが激しすぎてソファが壊れちゃって(笑)。その瞬間がちゃんと映像に撮れていたので、そのまま使っています。是非そこは観てほしいですね」
――その様子がメイキング映像にも?
「しっかり入っています(笑)。ソファを壊しちゃったビアちゃんがめちゃくちゃ“ゴメンナサイ!”って言って、周りのスタッフさんたちは笑ってるし、すごく楽しかったです」
――カップリングの『ホワイトデイ』は、ご自身で作詞作曲されていますね。
「今回、1曲目がバレンタインの曲だったので、2曲目はホワイトデイの曲を作ってみようかなってテーマがまず決まって。『バレンタイン・キッス』をああいうアレンジにしたし、曲調は元気な感じにしようかな……、でも逆にちょっぴり切ない曲にした方がギャップが出ていいかもって思って、曲は明るめなんだけど歌詞は切ない内容にしました。ホワイトデイって響きはさっぱりしてるけど、切なくて情けない主人公にモヤっと感を感じてもらえると嬉しいです」
――トミタさんのバレンタインの思い出は?
「毎年家族にチョコをあげてました。お母さんが買ってくるチョコが何故か動物の形をしたものばかりで。例えば、15センチくらいのめちゃくちゃリアルな亀の形をしたチョコとか、ゴリラやウサギとかもあったかな……やたらリアルなやつを買ってくるんですよね(笑)。そのチョイスがずっと疑問で……」
――トミタさんは自分から告白できるタイプ? それとも待つタイプ?
「自分からしますよ。同じ人に5回も6回も告白しちゃったこともあります(苦笑)」
――1度フラれてたくらいじゃ心が折れない?
「折れないですね(笑)。それで、“付き合ってくれるの?”って聞くと、結局笑われてネタみたいな雰囲気になって終わっちゃう感じ。予想外のところで気持ちを伝えちゃうこともあったり……“えっ!? 今なの? それ今言っちゃう?”って自分でも思っちゃう(笑)。だから、普通だったらもうちょっと待とうとか、もうちょっとタイミングみようとか考えるけど、勢いで言っちゃうんですよね(苦笑)」
――そんなトミタさんですが、先日タワレコアパレルのメインモデルに抜擢されたり、インスタグラムに載せたネイルやファッションが女性からの支持を集めていますよね。同性からの人気はどう感じてます?
「インスタを始めたのが去年の10月からなので、それもまだ実感できてないくらい最近の出来事なんです。でも、インスタをやるようになってからは同世代の子からのコメントが増えた気がするので、次にみなさんと会う機会が楽しみです」
――リアルな声や反応が届くのは嬉しいですよね。今年に入り『ナカイの窓』や『櫻井有吉のアブナイ夜会』などバラエティ番組にも出演したり。オンエア後の反響はどうです?
「大変! ちょっとした事件です(笑)。自分でも追いつけてなくて……。インスタを始めて1日1日ちょっとずつ伸びて“やった~0.5k増えた!”“1k増えた!”ってすごく喜んでたんですけど、で『ナカイの窓』と『アブナイ夜会』に出たら15kから23kくらいまでいって、今もずーっと増えてるんですよ。ツイッターはもっとすごくて、全部で15000くらいフォロワーが増えました。以前、インストアライブをやって手応えがあったときにも正直減ってたりすることもあって……(苦笑)。最近、増え方が今までとはちょっと考えられないくらいで戸惑ってます」
――やはり、テレビの力はすごいですね! 今後も多方面に打って出たい?
「そうですね。とにかく知ってもらいたいなと思っています。トミタ栞って“何してる子なの?”って分からないんじゃなくて、“へぇ~曲を書いてたり歌詞を書いてたりするんだ~”“面白いコラボしてるじゃん!”とか、何かしら音楽に繋がるようになるといいなって。最近うれしかったのが、ずっと前からファンでいてくれている人たちが、大きな番組に出たりして、わたしのフォロワーが増えそうなタイミングがあると、わたしの過去の曲とかをツイッターで紹介してくれたりして、今回ファンの温かみを改めて知るいい機会になりました」
――番組では、トミタさんが一人旅する様子なども取り上げられてましたが、今音楽以外でハマっていることは?
「それこそ、今まさにインスタグラムにハマっちゃってます。まさかこんなにハマるとは……。その日の自分の服装やネイルをインスタに載せるようになって“いいね”をもらったりすることがすごく楽しくなって、“みんなに見てもらいたい!”っていう気持ちが芽生えました。写真を撮る場所を考えたり、道を歩いているときに“あっ、ココいいな!”と思ったらタイマーをセットしてカメラ置いて自分で撮ったり。そういうことを考えながらインスタグラムにアップするのがすごく楽しいです」
――SNSでこれだけの反応があると今後はライブなども楽しみですよね?
「今年はいきなりフォロワーが増えて驚きましたが、『バレンタイン・キッス』でビアちゃんとコラボしたり、昨年のようにどんどん新たな挑戦をしたいと思っています。トミタ栞がまた生まれ変わるんじゃないかっていう期待感をファンの方たちに思ってもらえるようなライブをしていきたいです。今までライブに来てくれていた人も、初めて観るという人も新しいわたしを感じてもらえるように、“音”で盛り上げたいです!」
――そうなると全国ツアーも見えてきますよね!
「ツイッターとかで“九州でライブやってください”とか“北海道に来てください”とか、そういった意見もたくさんいただいているので、全国ツアーやりたいですね。興味を持ってもらっただけじゃ、チケットを買ってライブに行ってみようっていう風にはなかなかならないと思うんです。そういう気になっている人たちにライブに足を運んでもらうためにも、ひとつひとつのライブをしっかりやって、自然とクチコミでファンが広がるというのが理想です」
――最後にトミタさんの思う今作の聴きどころを。
「原曲は皆さん口づさめるほど知っていると思いますが、今回はアレンジを大胆に変えているので何度も聴いてほしいです。わたしは、“ビアちゃんのこだわりってどこなんだろう?”ってビアちゃんのパートだけを聴きながら読み取ったりするのがすごく好きで……、次はわたしのパートだけにフィーチャーして聴いてみたりだとか、ギターがめちゃくちゃカッコイイからギターに集中して聴いてみるとか、そういう聴き方をしても楽しいものになっていると思います。自分の耳に心地いい部分を探しながら何度も聴いてほしいです」
「ナカイの窓」(日本テレビ系)の2016年目が離せない人たちSP、「櫻井有吉のアブナイ夜会」(TBS系)に立て続けに出演。日本の有名人Twitterフォロワー数1位を誇る有吉弘行からTwitterをフォローされるなど、今年ブレイクするアーティストとして注目を集め、そのあまりの反響の凄さに戸惑いながらもとびきりの笑顔をみせる彼女。
そんなトミタの2016年第1弾シングルは、話題のヒゲ面女装パフォーマー:レディビアードと国境を越えた異色コラボで国生さゆりの大ヒット曲を大胆にアレンジしカバー。トミタ栞 feat. Ladybeardとして6thシングル『バレンタイン・キッス』を1月20日にリリースした。そんな今ノリに乗っているトミタ栞に、今作にまつわる話を中心に、最近の反響ぶりや今後について話を聞いた。
――2016年がスタートしましたが、まずは2015年を振り返ってみてどんな1年でした?
「いろんなことにチャレンジした年だったなと思います。3年間MCを担当していた『sakusaku』を卒業したことで、“もっと頑張らないきゃいけない”っていう決意から始まり、そのあとラジオの冠番組がスタートし、ドラマで主演をしたり、自分で作詞作曲をするようになったり……と、本当にいろんなことにチャレンジした1年でした」
――そんな2015年を経て、2016年第1弾となるシングルをレディビアードさんとフィーチャリングすることにした理由は?
「2015年はいろんなことにチャレンジして、わたし自身視野が広がったと思うので、もっとたくさんの人に“トミタ栞”を知ってもらいたい! っていう気持ちが芽生えて……そんなときにわたしがずっと気になっていたビアちゃん(レディビアード)と何か一緒にやることによって、もしかしたらこれからのトミタ栞にとって大きなステップになるんじゃないかと思って、オファーをさせていただきました」
――しかも今回はオリジナル曲ではなく『バレンタイン・キッス』のカバーです。
「ビアちゃんはずっと日本の名曲をライブでカバーしていて、そこで『バレンタイン・キッス』を歌っているのを見たんです。バラード曲などもあったんですけど、イベントですごく盛り上がれて、2人でやったら楽しそうな曲を考えたときに、いろんなパズルが揃ったのがこの『バレンタイン・キッス』だったんです」
――『バレンタイン・キッス』は、今も色褪せないバレンタインソングの代名詞とも言える楽曲ですが、どんな印象を持ってました?
「バレンタインの季節になると、チョコレートコーナーで『バレンタイン・キッス』が流れてたり、テレビでチョコ特集とかがやっていると必ずと言っていいほど流れますよね。当時オンタイムで聴いていた方はもちろん、わたしと同世代の人たちも一緒だと思います。メロディーだけ聴くと可愛らしい女の子をイメージしていたんですけど、歌詞を読んでみたら主人公が想像以上に強気な女の子で“そんなにグイグイいく子だったんだ!? カッコイイ!”ってビックリして(笑)。さらにこの曲が好きになりました」
――原曲である国生さんの『バレンタイン・キッス』は、30年前のリリースです(1986年2月1日発売)。原曲のリリース日はトミタさんの誕生日と同じ2月1日ですけど、運命的なものを感じます?
「こんな偶然なかなかないですよね!」
――所属事務所の大先輩である国生さんも、今回のカバーをとても喜んでくれているそうですね。
「国生さんとは、直接会ってお話はできていないんですけど、“すごく応援してるよ!”ってツイッターにつぶやいてくださって。それで、お礼をお伝えしたら“曲聴いたよ”って言われてすごく嬉しかったです。やっぱりカバーって受け入れてもらえないかもしれない不安がありましたし、今回かなり大胆に変えちゃってるんで、国生さんにそう仰っていただいてかなり安心しました」
――レディビアードさんのデス声とトミタさんの声が対象的で、曲もビジュアルもインパクト大です。今作はトミタさんにとってどんな1曲になりました?
「今回、ビアちゃんと一緒にやることになってカワイイ曲を敢えてロックテイストにしたんですけど、無意識のうちにもう少しトミタ栞にロック要素を入れたい、自分はロックを欲してるんだなってことに改めて気付かされました。トミタ栞にとっての転機になる曲だと思っています」
――今回かなりラウドなアレンジが施されていますが、普段はメタルコアとかも聴いたりします?
「ヘヴィメタルとかってめっちゃ怖そうなイメージがあって、あまり聴いたことがなかったんです。でも、ある番組でマキシマムザホルモンのナヲさんとご一緒させてもらったときに曲を聴いて、めちゃくちゃ好きになって。それからは“メタル系=カッコイイ”っていう感覚に変わったんですよね。その影響もあってか、今回の『バレンタイン・キッス』のように振り切った曲をやったことによって、また次に作る曲とかアレンジも含めて、引き出しが1個増えて振り幅が広がったんじゃないかと思います」
――レディビアードさんと初めて会ったときの印象はどうでした?
「メタルの話じゃないですけど、ビアちゃんは筋肉がすごくて体も大きいから、実際に会うまでは怖そうなイメージだったんですよね。でも、ヒゲをはやしてるのにツインテールだし、何だか妖精みたいって思ってましたけど(笑)。初めて会ったのはレコーディングのときだったんですけど、ビアちゃんが先に歌入れをしていたところに、わたしがあとからスタジオに入って。その瞬間、“Hi~♪”ってめちゃくちゃ笑顔で迎え入れてくれたので、もうその一瞬で溶け込めちゃいましたね。ビアちゃんの方からフレンドリーに心を開いてくれたから、すごく入りやすかったです。それからすぐに仲良くなって、一緒にお仕事するのが毎回楽しみです。わたしだったら初めての人に対してそんな接し方できないですもん(苦笑)」
――そんなビアちゃんと、ミュージックビデオもかなりインパクトのある仕上がりになってますね!
「内容の打ち合わせをしたときに、“ビアちゃんに(わたしと似た)前髪を付けて、最後にそれを投げ捨ててほしい”って提案をしたんです。そしたらスタッフさんから“じゃあ、逆に栞ちゃんがヒゲつけてみたら?”って言われて……、最初はすっごくイヤだったんですよ(笑)。でも、よくよく考えてみたら、わたしとビアちゃんが入れ替わってる感じになったら面白いなって。で……撮影で実際にヒゲをつけてみたらすごく気に入っちゃって(笑)。ビアちゃんは、前髪を投げ捨てる予定だったのに、前髪を口に入れちゃったり。ビアちゃんのセンスは、いつもわたしの想像を遥かに超えてくるので、悔しいくらいに刺激を受けました。あと、初回生産限定盤のDVDには最後にソファでふたり仲良く並んで歌うシーンがあるんですけど、ビアちゃんの動きが激しすぎてソファが壊れちゃって(笑)。その瞬間がちゃんと映像に撮れていたので、そのまま使っています。是非そこは観てほしいですね」
――その様子がメイキング映像にも?
「しっかり入っています(笑)。ソファを壊しちゃったビアちゃんがめちゃくちゃ“ゴメンナサイ!”って言って、周りのスタッフさんたちは笑ってるし、すごく楽しかったです」
――カップリングの『ホワイトデイ』は、ご自身で作詞作曲されていますね。
「今回、1曲目がバレンタインの曲だったので、2曲目はホワイトデイの曲を作ってみようかなってテーマがまず決まって。『バレンタイン・キッス』をああいうアレンジにしたし、曲調は元気な感じにしようかな……、でも逆にちょっぴり切ない曲にした方がギャップが出ていいかもって思って、曲は明るめなんだけど歌詞は切ない内容にしました。ホワイトデイって響きはさっぱりしてるけど、切なくて情けない主人公にモヤっと感を感じてもらえると嬉しいです」
――トミタさんのバレンタインの思い出は?
「毎年家族にチョコをあげてました。お母さんが買ってくるチョコが何故か動物の形をしたものばかりで。例えば、15センチくらいのめちゃくちゃリアルな亀の形をしたチョコとか、ゴリラやウサギとかもあったかな……やたらリアルなやつを買ってくるんですよね(笑)。そのチョイスがずっと疑問で……」
――トミタさんは自分から告白できるタイプ? それとも待つタイプ?
「自分からしますよ。同じ人に5回も6回も告白しちゃったこともあります(苦笑)」
――1度フラれてたくらいじゃ心が折れない?
「折れないですね(笑)。それで、“付き合ってくれるの?”って聞くと、結局笑われてネタみたいな雰囲気になって終わっちゃう感じ。予想外のところで気持ちを伝えちゃうこともあったり……“えっ!? 今なの? それ今言っちゃう?”って自分でも思っちゃう(笑)。だから、普通だったらもうちょっと待とうとか、もうちょっとタイミングみようとか考えるけど、勢いで言っちゃうんですよね(苦笑)」
――そんなトミタさんですが、先日タワレコアパレルのメインモデルに抜擢されたり、インスタグラムに載せたネイルやファッションが女性からの支持を集めていますよね。同性からの人気はどう感じてます?
「インスタを始めたのが去年の10月からなので、それもまだ実感できてないくらい最近の出来事なんです。でも、インスタをやるようになってからは同世代の子からのコメントが増えた気がするので、次にみなさんと会う機会が楽しみです」
――リアルな声や反応が届くのは嬉しいですよね。今年に入り『ナカイの窓』や『櫻井有吉のアブナイ夜会』などバラエティ番組にも出演したり。オンエア後の反響はどうです?
「大変! ちょっとした事件です(笑)。自分でも追いつけてなくて……。インスタを始めて1日1日ちょっとずつ伸びて“やった~0.5k増えた!”“1k増えた!”ってすごく喜んでたんですけど、で『ナカイの窓』と『アブナイ夜会』に出たら15kから23kくらいまでいって、今もずーっと増えてるんですよ。ツイッターはもっとすごくて、全部で15000くらいフォロワーが増えました。以前、インストアライブをやって手応えがあったときにも正直減ってたりすることもあって……(苦笑)。最近、増え方が今までとはちょっと考えられないくらいで戸惑ってます」
――やはり、テレビの力はすごいですね! 今後も多方面に打って出たい?
「そうですね。とにかく知ってもらいたいなと思っています。トミタ栞って“何してる子なの?”って分からないんじゃなくて、“へぇ~曲を書いてたり歌詞を書いてたりするんだ~”“面白いコラボしてるじゃん!”とか、何かしら音楽に繋がるようになるといいなって。最近うれしかったのが、ずっと前からファンでいてくれている人たちが、大きな番組に出たりして、わたしのフォロワーが増えそうなタイミングがあると、わたしの過去の曲とかをツイッターで紹介してくれたりして、今回ファンの温かみを改めて知るいい機会になりました」
――番組では、トミタさんが一人旅する様子なども取り上げられてましたが、今音楽以外でハマっていることは?
「それこそ、今まさにインスタグラムにハマっちゃってます。まさかこんなにハマるとは……。その日の自分の服装やネイルをインスタに載せるようになって“いいね”をもらったりすることがすごく楽しくなって、“みんなに見てもらいたい!”っていう気持ちが芽生えました。写真を撮る場所を考えたり、道を歩いているときに“あっ、ココいいな!”と思ったらタイマーをセットしてカメラ置いて自分で撮ったり。そういうことを考えながらインスタグラムにアップするのがすごく楽しいです」
――SNSでこれだけの反応があると今後はライブなども楽しみですよね?
「今年はいきなりフォロワーが増えて驚きましたが、『バレンタイン・キッス』でビアちゃんとコラボしたり、昨年のようにどんどん新たな挑戦をしたいと思っています。トミタ栞がまた生まれ変わるんじゃないかっていう期待感をファンの方たちに思ってもらえるようなライブをしていきたいです。今までライブに来てくれていた人も、初めて観るという人も新しいわたしを感じてもらえるように、“音”で盛り上げたいです!」
――そうなると全国ツアーも見えてきますよね!
「ツイッターとかで“九州でライブやってください”とか“北海道に来てください”とか、そういった意見もたくさんいただいているので、全国ツアーやりたいですね。興味を持ってもらっただけじゃ、チケットを買ってライブに行ってみようっていう風にはなかなかならないと思うんです。そういう気になっている人たちにライブに足を運んでもらうためにも、ひとつひとつのライブをしっかりやって、自然とクチコミでファンが広がるというのが理想です」
――最後にトミタさんの思う今作の聴きどころを。
「原曲は皆さん口づさめるほど知っていると思いますが、今回はアレンジを大胆に変えているので何度も聴いてほしいです。わたしは、“ビアちゃんのこだわりってどこなんだろう?”ってビアちゃんのパートだけを聴きながら読み取ったりするのがすごく好きで……、次はわたしのパートだけにフィーチャーして聴いてみたりだとか、ギターがめちゃくちゃカッコイイからギターに集中して聴いてみるとか、そういう聴き方をしても楽しいものになっていると思います。自分の耳に心地いい部分を探しながら何度も聴いてほしいです」