広島東洋カープ一筋24年、波乱万丈な選手生活を送りつつ、昨季限りで現役を引退した、現広島球団アドバイザーの前田智徳氏が、14日に東京・銀座の広島ブランドショップ「TAU」にてトークショーイベント『男前田塾』を開催した。
昨年、本拠地の広島だけでなく首都圏をはじめ全国的に広島カープの女性ファンが急増し“カープ女子”という言葉が話題となったが、今回のイベントはカープファンにとってカリスマ的存在の前田氏が来場とあって、定員60名の抽選に1000名以上もの応募が殺到。しかも、女性も数多く訪れており、“カープ女子”健在っぷりがわかる。
イベントは、生粋のカープファンで放送作家の桝本壮志による司会進行でスタート。前田氏が会場に現れると観客から大きな歓声とどよめきが起き、一気にテンションも急上昇。現れれた前田氏は、なんとプロ野球選手名鑑を手にしたまま登壇し、その姿を見た桝本が「前田さん、本番ですよ」とツッコむと、「(解説のために)時間を有効に使ってパ・リーグの選手を勉強しないと」との前田氏の返しに会場は爆笑し、和やかなムードに。
今回は、カープトレーナーとして現役時代の前田氏を支えていた鈴川卓也氏も出演し、裏方だからこそ知っているエピソードや、二人三脚でリハビリに励む姿、さらには同じカープ仲間の石井琢朗氏とのオフショットなど、貴重な写真の数々を紹介し、会場を沸かせていた。
一見、前田氏は真面目そうに見えがちだが、桝本曰く“ギャップ萌え”との言葉とおり、前田氏は様々なエピソードを笑いを交えながら展開していく。この日は、彼の歴史、経歴などを振り返りつつ、打撃塾のコーナーも設けられ、来場したファンの素振りをレッスンしてくれるという、サプライズ企画も行われ、前田も独自の打撃理論を交えながら熱烈指導していた。
また、ファンとの一問一答では、度重なる大怪我から復活を遂げたモチベーションの保ち方を聞かれると「常に心は折れてました。弱い自分がいたけど、ケガでそのまま現役を終えるのだけは悔しいという思いで、トレーニングをしてきた」と本音を吐露。さらには「まだトレーナーがいなかった時期には、自分で本屋に出向きアキレス腱断裂のリハビリに関する書籍を探した」と言い、「一人でやるには限界があった」と、トレーナーがいなかった時期の苦労話についても語った。
あのイチローも一目置くなど“孤高の天才打者”と評されることの多い前田氏だが、「僕を含めカープの先輩方も練習量でやってきたチーム。本当の天才は、誰も真似できない打ち方で成績を残す人だと思う」と持論を述べた。
最後に、引退を意識した時期については、2007年9月1日に2000本安打を達成した時だったと明かし、「鈴川をはじめ自分を支えてくれている人達の喜ぶ顔が見たい、期待に応えたいという気持ちがあり、ここまで頑張れた。現役は退いたが、今後は野球界に恩返しが出来るようにしたい」と意気込みを語り、イベントを締めくくった。
昨年、本拠地の広島だけでなく首都圏をはじめ全国的に広島カープの女性ファンが急増し“カープ女子”という言葉が話題となったが、今回のイベントはカープファンにとってカリスマ的存在の前田氏が来場とあって、定員60名の抽選に1000名以上もの応募が殺到。しかも、女性も数多く訪れており、“カープ女子”健在っぷりがわかる。
イベントは、生粋のカープファンで放送作家の桝本壮志による司会進行でスタート。前田氏が会場に現れると観客から大きな歓声とどよめきが起き、一気にテンションも急上昇。現れれた前田氏は、なんとプロ野球選手名鑑を手にしたまま登壇し、その姿を見た桝本が「前田さん、本番ですよ」とツッコむと、「(解説のために)時間を有効に使ってパ・リーグの選手を勉強しないと」との前田氏の返しに会場は爆笑し、和やかなムードに。
今回は、カープトレーナーとして現役時代の前田氏を支えていた鈴川卓也氏も出演し、裏方だからこそ知っているエピソードや、二人三脚でリハビリに励む姿、さらには同じカープ仲間の石井琢朗氏とのオフショットなど、貴重な写真の数々を紹介し、会場を沸かせていた。
一見、前田氏は真面目そうに見えがちだが、桝本曰く“ギャップ萌え”との言葉とおり、前田氏は様々なエピソードを笑いを交えながら展開していく。この日は、彼の歴史、経歴などを振り返りつつ、打撃塾のコーナーも設けられ、来場したファンの素振りをレッスンしてくれるという、サプライズ企画も行われ、前田も独自の打撃理論を交えながら熱烈指導していた。
また、ファンとの一問一答では、度重なる大怪我から復活を遂げたモチベーションの保ち方を聞かれると「常に心は折れてました。弱い自分がいたけど、ケガでそのまま現役を終えるのだけは悔しいという思いで、トレーニングをしてきた」と本音を吐露。さらには「まだトレーナーがいなかった時期には、自分で本屋に出向きアキレス腱断裂のリハビリに関する書籍を探した」と言い、「一人でやるには限界があった」と、トレーナーがいなかった時期の苦労話についても語った。
あのイチローも一目置くなど“孤高の天才打者”と評されることの多い前田氏だが、「僕を含めカープの先輩方も練習量でやってきたチーム。本当の天才は、誰も真似できない打ち方で成績を残す人だと思う」と持論を述べた。
最後に、引退を意識した時期については、2007年9月1日に2000本安打を達成した時だったと明かし、「鈴川をはじめ自分を支えてくれている人達の喜ぶ顔が見たい、期待に応えたいという気持ちがあり、ここまで頑張れた。現役は退いたが、今後は野球界に恩返しが出来るようにしたい」と意気込みを語り、イベントを締めくくった。