「自民党総裁選」が12日告示され、過去最多の9人が立候補しました。
総裁選は、党の国会議員票と党員・党友票を争いますが、選ばれれば、新総裁は事実上の国のトップとなります。
県民は新しいリーダーに何を望むのでしょうか。
現職の岸田総裁に、安倍元総裁。小泉氏や森氏の顔ぶれに…初代総裁の鳩山氏も。
モノクロをベースとしたビジュアルポスターに赤く「ザ・マッチ」と銘打ち。動画は、映画の予告さながらの作り。
自民党が、総裁選挙に向けてポスターやウェブ動画で使っているものです。
事実上の次の総理を決める「自民党総裁選」。
12日、戦いの火ぶたが切られました。史上最多の9人が立候補した今回の総裁選挙。
展開が読みづらい混戦模様で党内からも、乱立の末「自分の主張だけ述べ、議論がかみ合わずに終わるのでは」といった懸念の声も出ています。
生活を取り巻く課題がたくさんあるなか、新しいリーダーに県内の町の人が望むことは…
■60代・男性
「物価を下げてくれれば、今は生活が容易でなくなってきてるんで」
■70代・女性
「やっぱり今、経済で、物価が上がってしまって」
収まる気配のない物価高への対策を求める声やなかには、厳しい声も。
■40代・男性(都内在住)
「誰になっても同じなのかなって、ちょっと正直思ってますね」
■60代・男性
「政治資金の問題とかいろんな面を変えてくれる人であれば応援します」
■10代(高校生)・男性
「党内のいままであった蓄積されてきた問題とかをもうちょっとクリーンにしてほしいと思う」
いわゆる「裏金事件」が招いた自民党政治への不信感はぬぐえないという指摘です。
そして、福島県には東日本大震災と原発事故からの復興にむけた課題もあります。
被災地は新しい国のリーダーに何を望むのでしょうか。
大熊町で食堂を営む池田孝代さん(62)です。
池田さんが今、復興のために望むこととは…
■池田屋 池田孝代さん
「他県から移住しやすい町づくり」
「もういったん外に13年間もいると生活基盤が出来ちゃってるので、なかなかもう一回戻るって難しいんですよね、現実問題」
浪江町出身の池田さんは20代の頃に神奈川県へ引っ越し、大半をそこで過ごしましたが、孫をのびのび過ごさせたいと2023年、大熊町に移住してきました。
震災前は約1万人が暮らしていた大熊町ですが、原発事故により、2024年7月31日現在の居住者の数は800人ほど。
町に帰ってくる人も決して多くはありません。
池田さんは、帰りたいと願う人や新しく町に住みたいという人が増えるような環境づくりをしてほしいと、新しいリーダーに求めます。
■池田屋 池田孝代さん
「病院とね、普通の生活が出来るようにスーパー、ここ今だとやっぱ3、40分かかりますし、とにかく若い人も元々いた方も、ああいい町だなって、住むならここがいいなっていうような気持ちになれるようにね」
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