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「幸せを運ぶ鳥」福島県内にも飛来か?絶滅したはずのコウノトリ目撃情報相次ぐ 

福島中央テレビニュース 2024年10月7日 18時43分

皆さんは「コウノトリ」をご覧になったことがありますか?名前は知っていても…「見たことがない」という人が多いのではないでしょうか。しかし今、福島県内で目撃情報が相次いでいます。

中テレ投稿BOXに寄せられたこの鳥は8月17日の午後2時半ごろ、郡山市熱海町で撮影されました。「1羽でゆっくり歩き、くちばしで土をつっついていた」そうです。

9月5日と6日の早朝には、いわき市勿来町で女性が通勤途中に見かけ「ツルかな?」と気になって撮影したといいます。

果たしてこの鳥は…?

■西田 和佳奈さん

「これはコウノトリに間違ありません」

そう教えてくれたのは日本で、コウノトリを繁殖させ野生に戻す活動を行っている兵庫県立コウノトリの郷公園の西田和佳奈さんです。

■西田さん

「ほとんど全てのコウノトリに足環といいまして足の中央あたりに金属の個体を識別できるものを装着していまして、それが一羽一羽違っています。」

国の特別天然記念物コウノトリが、福島県内にも飛来していました。

かつては「幸せを運ぶ鳥」と言われ全国を羽ばたいていましたが、明治以降、人間による乱獲などで絶滅。

コウノトリの最後の生息地となった兵庫県豊岡市が野生復活を目指し5羽を放鳥したのが19年前です。

いまでは全国から、飛来やヒナ誕生の情報が届くようになりコウノトリの郷公園や、その自治体は巣でヒナがかえると足環をつけ、いつ、どの親鳥から生まれたのか情報を管理しています。

郡山市といわき市で目撃されたコウノトリにも足環のようなものが…

■コウノトリの郷公園 西田さん

「全国でもすでに47都道府県での飛来を確認しておりまして、全国いたるところに飛んで行っているようです。全国では8月末で470羽を数えています。」

そんな中、新たな情報が…日本野鳥の会いわき支部の人たちが8月4日から6日にかけ、いわき市内でコウノトリを見たというのです。

■日本野鳥の会 いわき支部立花 博副支部長

「ちょうどその時には稲があったもんですから、縁をつたって、のり面の脇のところのザリガニを獲って食べてました。いわきではうちの会員が5、6年前に一度見たことがありますが、それっきりだったものですからみんな気になって、ちょっと大騒ぎになりました」

「J0Dの760番だったかな千葉の野田で生まれたコウノトリでしたね。たける君っていう名前だったから、みんなたける君、たける君って呼んで…」

ならば9月にいわきで目撃されたのも千葉県から飛んできたのか写真をみてもらうと…

■立花 博副支部長

「確認は出来ないけど違うような気がしますね、色が違う」

福島県内にも姿をみせるようになったコウノトリ。

東北では、まだ繁殖は確認されていませんが、その日も夢ではなさそうです。

■コウノトリの郷公園 西田さん

「コウノトリにとって良い環境と言うのは生物が沢山いる、生き物が沢山いる、人間にとっても良い場所だと考えています。そいうった豊かな環境が増えていったらいいなと思っています。はやり飛んでいる姿とかを見ると優雅ですし大きいですし、ああ…きょうもコウノトリをみられたと思いますね。」

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