10月27日投開票の衆院選福島2区で、厳しい戦いとなった自民党の新人・根本拓氏(38)が郡山市の選挙事務所で支援者らに「私の実力不足、責任だと思ってます」と述べました。
「みなさまと、この選挙戦を戦えたたことを本当に幸せに思っています。ひとえに私の力不足、この選挙を通じて未来を切り拓くんだということを訴えてまいりましたが、その訴えが十分に通じなかった。これはひとえに私の実力不足、責任だと思っています。みなさんのご期待に応えられなかったこと、心からお詫び申し上げます」
今回の衆院選では、政治とカネの問題で自民党にとっては、まさに「逆風」の中での選挙戦となりました。
福島2区では、前職の根本匠氏の地盤を継いだ長男の根本拓氏が立候補し、SNSを使ったライブ配信などを積極的に行い知名度の向上を目指しました。
自民党県連の矢吹貢一幹事長は「今般の選挙、わが党にとって大変厳しい逆風の中の選挙戦であります」と覚悟を持った選挙戦に。
街頭演説では、次々と大物議員が応援に駆け付け「世代交代」や「刷新感」をアピール。
自民党の岸田文雄前総理は「福島からはまだ内閣総理大臣が出ていない。根本拓さんを育ててくれたのであれば必ずや福島初を狙える人材であると確信をしています」と訴えました。
これに対抗するのは、民主党政権時代に外務大臣を務めた立憲民主党のベテラン議員・玄葉光一郎氏。「裏金政治の一掃」や「世襲批判」で攻勢。
応援演説には立憲民主党泉健太前代表が訪れ「政治は皆さん、家族経営じゃない方がいいんじゃないですか。政策に強い人物こそ出そうじゃありませんか」と訴えました。
これに対し新人の根本氏は「政権交代より世代交代」と有権者に訴えましたが、ベテラン議員の牙城を崩すことはできませんでした。
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