10月27日投開票の衆院選福島1区で、議席を逃す見通しとなった自民党の前職・亀岡偉民氏(69)が福島市の選挙事務所で支援者に向け「復興完成期を目指していきたかった」と述べました。
「本来であればきちんと当選をしてご恩返しをしたかったが、どうしても叶わないことになってしまった。できる限り復興完成期を目指していきたい思いがあったので、今までの5期の中で1番働かせてもらったと思っている」
亀岡偉民(自民・福島1区)は、こう述べた上で「いろいろ仕組んだことを全部成し遂げて、活力ある福島、子どもたちの未来の夢が描けるような福島を作っていきたかったが、力不足のために多くの方々にご理解を得るにはなりませんでした」と支援者らに敗戦を悔やむ思いを伝えました。
直近2回の衆院選でも立憲民主党の金子恵美氏に敗れていた亀岡氏は、今回、比例区での復活当選なしの正に「背水の陣」で選挙戦に臨みました。
初日には石破首相も応援に入り、公明党の推薦や農業や商工業など幅広い団体から支援を受けて組織戦を展開しました。
ただ、亀岡氏自身も派閥の政治資金パーティーでキックバックを受け取っていたとされ、幹事長注意を受けました。
選挙期間中は「裏金や不記載はなかった」と支援者に釈明しましたが、自民党への逆風が吹く中で、無党派層に支持拡大できなかったとみられます。
選挙事務所で支援者らにあいさつしたあと、裏金問題についての記者からの問いかけに亀岡氏は次のように答えました。
「不記載議員という仲間にいれられて、みんなから言われたことは事実。少しでもやっていませんといっても、言い訳にしかきこえないといわれたときは、非常に残念と思った。なんとしても私の手の届かないところで、そういう形で残念ながら離れていってしまった人がいたのかもしれない。それはどうしようもなかったというのは事実」
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