10月27日投開票の衆院選で、福島3区では立憲民主党の前職・小熊慎司氏(56)が5回目の当選を確実としました。
福島3区は、区割りの変更で県土の半分を占める広い選挙区となりましたが、会津を中心とした「旧福島4区」に強固な地盤を持つ小熊氏は、今回から新たに選挙区となった県南にも選挙事務所を構え支持を広げました。
自民党候補との一騎打ちとなった前回の衆院選では、小熊氏の得票数が76,683票に対し、自民党の菅家一郎氏の得票数が73,784票と僅差で競り勝ちました。
しかし、今回は菅家氏が裏金問題で直前に出馬を断念。自民党の候補者擁立に遅れが出たほか、共産党も候補者を擁立するなど選挙戦の構図が大きく変わりました。
対抗馬が二転三転する中で、小熊氏は大票田の会津を中心に支持を広げるとともに、政権批判票の受け皿となったことも勝因と見られます。