10月27日投開票の衆院選で、福島2区では立憲民主党の前職・玄葉光一郎氏(60)が11回目の当選を確実としました。
田村市や須賀川市を地盤とする玄葉氏ですが、今回の選挙から区割りが変更となり、福島2区で有権者全体の約6割を占める郡山市での選挙戦が大きなポイントとなりました。
玄葉氏は区割り変更後すぐに、郡山市に後援会の組織を整え準備を進めてきました。
特に、母校である県立安積高校(郡山市)の同窓生のつながりを活かし、大票田の郡山市で早い段階から浸透を図ってきました。
一方、その玄葉氏と議席を争う与党・自民党からは当初、厚生労働大臣や復興大臣を務めた前職の根本匠氏(73)が立候補するとみられていましたが、9月末に「次の世代に引き継いでいくべき」として不出馬を表明。
その後、父の地盤を引き継ぐ形で根本氏の長男・根本拓氏(38)が立候補を表明しましたが、石破総理が戦後最短のスピードで衆院解散を決め選挙戦に入ったため、自民党側は公示日までの準備期間があまりない状況でした。
区割り変更の約1年前から知名度の向上を図り、組織的に本格的な準備を進めてきた玄葉氏は、選挙戦で政治改革の必要性を訴え、現政権への批判票や保守層も取り込みながら支持を広げ、当選を確実にしています。