震災後の東日本では初めての再稼働となります。29日夜、東北電力は、宮城県にある女川原発2号機を再稼働させる予定です。事故を起こした福島第一原発と同じタイプの原発で、県内からも様々な声が上がっています。
宮城県の北東部、牡鹿半島にある、女川原子力発電所。13年前の東日本大震災では、津波で浸水するなどの大きな被害を受けました。
ただ、外部電源が確保されたことで、深刻な事態には至らず、その後、1号機から3号機まで停まった状態でした。
2020年に新たな規制基準による審査に合格し、防潮堤のかさ上げや耐震補強などの安全対策をほどこしてきました。
そして、東北電力は29日夜、女川原発2号機を再稼働する予定です。動き出せば、震災の被害が大きかったエリアとしては、初めての再稼働です。
再稼働に、県内からは?
■福島県民は
「あたまから反対ですよ。終わった燃料を持っていくところもない始末でしょ」
■福島県民は
「良いことだと思うけどね。立ち上がってどうなるかわからないし。」
そして、29日に、福島第一原発を視察した内堀知事は?
■内堀知事
「福島県は、日本でも類例のない過酷な原発事故、2011年の3月に見舞われ、13年あまり経った今でも厳しい状況が続いています。二度とこの第一原発の事故のような過酷な原発事故を発生させない。その思いを心の真ん中に置いて関係の皆さんには取り組んでいただきたい」
東北電力は、11月上旬に発電を再開し、12月ごろには各家庭へ本格的に電気を送る予定です。
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