私たちの暮らしに直結する米の話題です。新米が店頭に並ぶようになったものの米の価格が高止まりし、影響が広がっています。
郡山市のおにぎり専門店。
おにぎりに使うのは、福島県産の天のつぶとコシヒカリをこだわりの比率でブレンドした米。
30種類ほどあるおにぎりを作るため平日は1日におよそ20キロの米を炊いています。
いま、頭を悩ませているのが…
■おむすび一路 飯田篤志さん
「だいたい(仕入れ値が)1.5倍になるそうです」
米の価格高騰です。
農林水産省によりますと9月末時点の新米の販売価格は60キロ当たり2万2700円と2023年の同じ時期と比べ1.5倍ほどの高値に。
水道や光熱費、おにぎりの具材と値上げが相次ぐ中、米の価格高騰をうけ、こちらの店は販売するおにぎりの価格を1割から2割ほど値上げする予定です。
■おむすび一路 飯田篤志さん
「値段が変わるというのはあまり良くない、ネガティブ要因には感じますが、価格の相場にお客様も自分も慣れていくしかないかなという感じです」
一方…影響はこんなところにも。
湯川村では村で収穫された新米のコシヒカリがふるさと納税の返礼品として毎年、人気を集めています。
2024年も5月から寄付を受け付けていましたが、10月9日に突如、新規の受け付けを停止する事態に。
その理由は…。
■湯川村 佐野 盛至村長
「予想よりも(米の)価格が高くなってきたということで…」
ふるさと納税の返礼品は寄付額の3割以下というルールを設けていますが、米の価格が上がったことで返礼品の米が寄付額の3割よりも高額に。そのため…
■佐野 盛至湯川村長
「当初の数量よりも少なくするという方法と寄付額全額を返金するという2つの方法で対応していきたい」
すでに寄付した人には予定よりも少ない量の米を送るか寄付金を返還するか、どちらかを選択してもらっています。
■佐野 盛至 村長
「応援してくださる多くの方々に大変申し訳ないと考えています。二度とこのような事態に至らないようにしっかり取り組んで参りますので、今後ともまた湯川村に寄付をいただいて、おいしい米を食べていただきたいと思います」
湯川村は、再発防止策として2025年度からはふるさと納税の受け付け開始時期を遅らせる予定だということです。
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