福島市で、いつもはただ通行するだけの道路を活用し、憩いの場にしようという「ほこみち社会実験」が行われました。
その効果に注目します。
5月にはイトーヨーカドー福島店が閉店するなど賑わいが失われつつあるJR福島駅前。そんな中、先月駅の東口から続く吾妻通りで行われたのは…
■福島市 木幡市長
「車も自転車も普段通りに動いていながら、憩いの場にしていこうと」
歩行者利便増進道路、通称“ほこみち”の社会実験です。日中に訪れてみると…。
■溝井記者
「こちらの壁には目を引くイラストが描かれていますね。休憩用の椅子も置かれていてホッと落ち着けるような空間が作られています」
“ほこみち”とは…道路を通行以外の目的で柔軟に利用できるようにする国の制度で、“ほこみち”に指定されると道路を使ったイベントが開催しやすくなります。
全国ではすでに139の道路が指定され街の活性化に活用されています。
■ほこみち運営チーム 坂内まゆ子さん
「ちょっと寂しいニュースが多かったので、これをきっかけにちょっとプラスになるような楽しいイベントになるといいなと思っていたんですけど」
福島市では、通りに面するさんかく広場に日替わりでキッチンカーなどの飲食ブースが出店し、お腹を満たしながらひと休みする親子も。
こちらの親子は…ハンモックでリラックス!
■利用者男の子
「楽しかった」
■利用した母親
「自分の街の活かせるところや、こういうイベントがあればドンドン参加したいなと思って、楽しそうな子どもたちの笑顔が見られてよかったです」
夜になると…歩道に設けられたテラス席で仕事帰りの一杯を楽しむ人たちも。
「カンパーイ」
■男性
「最高です」
■男性
「こういう学校のテーブルとか椅子があるので、私も学校を卒業してから数十年くらい経つんですけど懐かしいなっていうのがあって、皆さんとも楽しく飲めるのですごく楽しいイベントだなって思いました」
福島市は、利用者のアンケートや期間中の通行量データなどをもとに、今後、国へ“ほこみち”指定を申請するか検討するということです。
■ほこみち運営チーム 坂内まゆ子さん
「吾妻通りの方と市民とみんなで次の街づくり、次のステップにいけたらいいなと思う」
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