猪苗代湖で親子ら3人が死傷したボート事故の控訴審が8日、結審し、弁護側は改めて「無罪」を主張しました。
いわき市の元会社役員=佐藤剛被告(47)は、4年前、猪苗代湖の湖面に、浮いていた親子ら3人を操縦するボートで巻き込み、死傷させた罪に問われています。一審の福島地裁は「適切な安全確認をしていれば、被害者らを発見し、衝突を回避できた」として禁錮2年の実刑判決を言い渡しました。8日の仙台高裁では事故で亡くなった、豊田瑛大くんの両親の意見陳述書が読み上げられ、「瑛大の一生が奪われたのにわずか数年で社会に復帰できるということは到底許せません」などと遺族の思いが述べられました。検察側は控訴の棄却を求めています。一方の弁護側は、「被告は安全確認を行いながら船を前進させた」として、改めて「無罪」を主張しました。裁判は8日に結審し、判決は来月16日に言い渡されます。
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