11月はじめに郡山市で開催された防災のイベントには、防災に関心を持ってもらおうと趣向を凝らしたブースが設けられていました。
郡山市のビッグパレットふくしまで開催された防災イベント「そなえるふくしま」。
会場には防災を体験しながら学べるブースがたくさん並んでいました。
その中には中テレのブースも…
福島県防災士会の藁谷隊長が率いる防災探検隊です。
防災を探検しながら学べるクイズを出題し、多くの家族が参加してくれました。
その合間に会場を探検!
まず向かったのは…
■小野キャスター
「こちらはどういうトラックですか?」
■福島県の担当者
「災害時にもトイレが使えるように車で移動できるトイレトレーラーになります」
1月に発生した能登半島地震。
そこで大きな問題となったのが避難所などのトイレ不足です。
■福島県担当者
「きちんと流せないと細菌とかノロウイルスなどの感染症のリスクは高まります。」
さっそく中を見せてもらいました。
■小野キャスター
「けっこう広々としていて中に入ると新幹線の中のトイレのような感じ。このトイレ一つあるだけで避難所でも安心して過ごせるんじゃないかと思う」
次に向かったのは…
屋外に展示されている大雨を体験できる施設です。
1時間当たり、30ミリから180ミリの大雨を体験できます。
■小野キャスター
「(時間雨量30ミリ)周りの音が聞こえないくらいの強い雨です」
それが時間雨量120ミリになると…
■小野キャスター
「傘が重くなるくらいの雨」
時間雨量180ミリでは…
■小野キャスター
「自分の声も聞こえないくらいのひどい雨ですね」
■小野キャスター
「こうやって実際に体験することで大雨を自分ごととして考えられる」
■体験した人は
「経験したことのない雨だったのでこれがが実際に起きたら怖いなと思う。雨によってどういう対応をするか考えなきゃいけないなと思った」
続いて向かった場所に展示されていたのは鳥の巣箱のように穴が空いたものです。
■福島県農村振興課・室井さん
「こちらは田んぼダムという農地でできる取り組みを紹介している」
■小野キャスター
「田んぼダム?」大雨が降ると水田に雨水がたまっていき、勢いよく排水路へ流れ出ていきます。
■室井さん
「今ある排水の出口のところに板のようなもので(水を)止めてもらえば大丈夫」
排水の量を制限すれば下流に雨水が流れにくくなり、避難にかかる時間を稼ぐことができます。
■小野キャスター
「田んぼダムがあるほうはゆっくり水が流れている状態。これが大きな違いなんですね」
■室井さん
「田んぼが頑張ってくれてます」
■小野キャスター
「こういう取り組みが増えていくことで福島県の災害が減っていくかもしれません」
防災の大切さや、奥深さ、そして楽しさを体感できるイベントでした。
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