2024年から子どもを対象に、注射ではない新たなタイプのインフルエンザワクチンの接種が始まっています。気になるその特徴について現場を取材しました。
福島市のクリニックで接種が行われていたのは「注射」ではなく、鼻にスプレーする「フルミスト」と呼ばれる新たなタイプのワクチンです。国の認証を受け、10月から2歳から18歳を対象に接種が始まっています。
■ふくしま木もれ日クリニック 川井巧 院長
「今までの注射タイプと違って鼻に少量の液体を吹きかけるタイプのワクチン。注射の接種を何回かやったことがあって非常に嫌だという方にはいいと思う」
ワクチンを接種した子どもからも「注射より痛くなくてよかったです」と評判は上々のようです。
スプレータイプのメリットの一つが接種回数です。厚生労働省は、13歳未満の子どもの場合は従来のワクチンだと2回接種を推奨していますが、「フルミスト」は1回の接種で済みます。従来のワクチンと同じ程度の予防効果が期待される一方で、接種費用は8000円前後と、これまでと比べて少し高くなります。
また、フルミストは毒性の弱いウイルスを使った「生ワクチン」のため鼻づまりやせきなどの副反応がみられるケースがあるといいます。
■ふくしま木もれ日クリニック 川井巧 院長
「注射しないということと、一回で済む、費用的な問題もあるので、その辺を考えてもらって選んでもらう選択肢が増えたといえる」
フルミストは数に限りがあるため、こちらのクリニックでは予約が必要ということです。
この記事の動画はこちらから再生できます