福島県沖で近年、水揚げされるようになった「トラフグ」についてです。
25日、子どもたちに理解を深めてもらおうと、相馬市の小学校の給食で振る舞われたんです。
「トラフグ」は海水温の上昇などを背景に近年、福島県沖での漁獲が増えていて、一定の条件を満たしたものを「福とら」という愛称でブランド化しPRをしています。
主に「福とら」が水揚げされる相馬市の桜丘小学校では25日、子どもたちに「福とら」や県内の漁業について理解を深めてもらおうと、地元の漁師を講師に招いた特別授業が行われました。
子どもたちははえ縄漁で獲れた35センチ以上の生きたままの「トラフグ」だけが「福とら」と呼ばれることや小さな個体は逃がして資源を守っていることなどを学びました。
そして、給食の時間に「福とら」が振る舞われました。
「福とら」の身や、骨から出たダシを使った「ふぐめし」として提供されました。
子どもたちは地元が誇る「新たな冬の味覚」に舌鼓を打っていました。
食べた児童は「初めて食べたけれど、味もしっかりしていて身も柔らかくてとても美味しい」「歯がするどいこととか、メスとかオスを見分けることなどもすごく勉強になった」などと話していました。
講師を務めた相馬双葉漁協の漁師・石橋正裕さんは「トラフグの美味しさを知ってもらうことで、県内の魚食普及にもつながるのではないかと思って、すごくいい機会だなと思う」などと話していました。
相馬市教育委員会は漁協などと協力し、子どもたちに「福とら」について知ってもらう取り組みを続けたいとしています。
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