12月2日、喜多方市の空き家に熊が侵入し、4時間ほど居座りました。その後、花火を使って熊を山へ追い払いましたが、周辺は一時騒然となりました。
熊が出没したのは、喜多方市の熱塩加納町です。12月2日午前9時50分ごろ、近くの住民から「空き家に熊がいる」と市に連絡がありました。市や警察などが現場を確認したところ、空き家の土間で熊が居座っているのを発見しました。
■近くの人は
「裏手が山なので、毎年「熊見たよ」というのはあるが、今年は(熊が)だいぶ近くまで来た。(建物)に入ったっていうのは初めて」
そして、通報からおよそ4時間後…
■防災無線の音
「本日、宇津野行政地区で目撃された熊は先ほど花火で追い払いました」
喜多方市の対策チームが花火を使ったところ熊は空き家から出て、山の方向へ逃げていったということです。けが人はいませんでした。
市によりますと、熊は体長1メートルから1.2メートルほどだったということです。
■喜多方市 有害鳥獣対策室 樋渡直樹さん
「可能性としては、斜面に柿の実がなってる。柿を食べてそこで居座ったと予想される」
空き家の近くにある柿を求めて来たのではないかと推測しています。
■猟友会のメンバーは
「4~5日くらいいたんじゃない?中の排泄物をみると古くなったやつと新しいやつあったから」
市によりますと、今年は熊のエサが豊作でこれまで熊の目撃件数は多くなかったと言います。ただ「冬眠を前にエサを求めて山から下りてきたのではないか」と分析します。
市は、食べ物を住宅近くに置かないことや外から容易に出入りできる部分を板などで閉じるなど、付近の住民に対策を呼びかけています。
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