食卓にも身近な「かまぼこ」の可能性を広げようと、いわき市では意外な商品が開発されたんです。
今年も残すところ1か月。年の瀬も近づく今大忙しなのが…かまぼこ店です。
■「夕遊庵」渡辺真由美さん
「お正月用の紅白かまぼこなんかがよく出て伊達巻なんかもよく出ますね」
いわき市は、かつて板かまぼこの生産量が日本一だったこともあり、この時期は、おせちや贈答用の需要が最も高まると言います。
私たちにもなじみ深いかまぼこですが、こちらのお店では、最近、意外な新商品を開発しました。
■「夕遊庵」渡辺真由美さん
「こちらは『かまぼこまんじゅう』なんですが、中にあんが入っている」
それが…スイーツ感覚で食べられる、あま~い「かまぼこ」です。
甘いあんをかまぼこのすり身に包んで蒸した商品で、11月からパンプキン、紅イモ、モンブラン味の3種類を販売しています。
■「夕遊庵」渡辺真由美さん
「あんが甘いんですけど、外皮(かまぼこ)もちょっと甘めにしてあります」
味の想像がつきませんが、一体、どんな味なのでしょうか?モンブランのかまぼこまんじゅうをいただいた記者によると「しっかりとかまぼこの食感がある。かまぼこの塩味が、あんの甘みを引き立たせてくれています、意外と合う。」だそう。
これまでの概念をくつがえしたユニークなかまぼこの新商品。
開発した背景には、ある事情がありました。
■「夕遊庵」渡辺真由美さん
「若い人にも食べてほしいというのはある」
食文化の変化で、最近は、若者の需要が低下しています。
幅広い年代にかまぼこの魅力を伝えるにはどうしたら良いかを考え、3か月ほどかけて完成させました。
こちらの「かまぼこ まんじゅう」は、冷蔵で30日ほどの保存が可能で、今後、季節に合わせた新たな味も作っていきたいとしています。
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