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「本当に怖い…」会津若松市の自動車学校で飲酒運転を疑似体験

福島中央テレビニュース 2024年12月10日 14時28分

年末年始の事件事故防止に向け警戒が始まっていますが、警察が根絶を目指しているのが「飲酒運転」です。

福島県は、全国のなかでも飲酒運転で検挙される数が、まだまだ多い状況です。

お酒を飲む機会が増える12月に飲酒運転の危険性はどれほどのものなのか、記者が特殊な器具を使って飲酒運転の怖さを体験しました。

クリスマスに忘年会と、何かとイベントが多く酒を飲む機会も増える師走。

この時期、警察がとくに目を光らせているのが「飲酒運転」です。

福島県内は11月末までに246件もの飲酒運転が検挙されていて、その数は47都道府県中7番目に多い数字です。

こうしたなか会津若松市の自動車学校で行われたのは…

■警察官

「教習コースという安全なコースをご提供いただき、飲酒運転を体験してもらいます」

街のドライバーに飲酒運転の危険性を知ってもらう体験会です。

使うのは、こちらのゴーグル。

酒に酔ったかのように視界が狂う特殊なもので、これを装着して車を運転すると飲酒運転を疑似体験できるというのです。

ゴーグルをつけるとゆっくり、ていねいに運転しているつもりでも…。

カーブでタイヤが脱輪。

立て直そうとしますが…もうパニック状態のようです。

■体験した人は

「こんな状態だったら本当に怖い。前がよく見えない。確認できない。危険そのものという感じ」

記者もゴーグルをつけて参加しますが…。

■今野車乗り込む

「え、ちょっと待って…乗れない…」

距離感がうまく掴めず、酒に酔っているかのような動きに…。

運転歴5年の今野記者。

ゴーグルをつけていない状態ではスムーズに走れたS字のカーブが…ゴーグルをつけた状態…つまり、酒に酔っていると道の真ん中を走れず他の体験者と同様、脱輪してしまいます。

さらに、怖いのが…。

■今野記者

「ゴーグルを付けた状態だと距離感がつかめなくて、またアルコールを飲んでいると判断力もつかなくなるので余計に怖いと感じた」

飲酒運転をすると視界が狂うだけではなくアルコールによって「判断力」もに大きな影響が出てきます。

ただでさえ危険な運転なのに、まともな判断ができないと速度を大きく超えたりブレーキを踏むまでの時間が長くなったりと重大事故のきっかけとなります。

■会津若松警察署 渡辺貴智交通第一課長

「飲酒運転はそれ自体非常に危険な運転になるが、それを隠そうとして途中交通事故にあってもそのまま逃げるなど、さらに大きな犯罪を引き起こすという危険性も持っている」

「少しの量だから大丈夫」「少しの距離だから」とあなどらず、飲酒運転を「しない」「させない」という意識を社会で持つことが大切です。

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