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「売り切れてもう買えないよ」となるように…福島牛「福粕花」の育て方を農家で取材

福島中央テレビニュース 2024年12月17日 19時30分

福島で育ったブランド牛のニューフェイスとして登場した肉の話題です。肉質は最高級の「5等級」、上質な脂が特徴のブランド牛ですが特別な方法で育てられていました。

12月9日午後3時、郡山市内の焼肉店に登場したのは…。

福島牛「福粕花」モモ肉鉄板ステーキ 単品150g1690円。

福島で育った「新しいブランド牛」のステーキです。

■試食する井上記者

「口に入れた瞬間とろけるような舌触りと脂の甘みがとても贅沢で美味しいです」

肉質は最高級の「5等級」で上質な脂も特徴の1つです。

■牛豊朝日店 飯島泰伸店長

「くどさが全然なくて、食べやすいっていう表現が一番いいのかなと思います」

福島のブランド牛のニューフェイスとなったそのお肉。おいしさの秘密は前に隠されていました。

福島のブランド牛のニューフェイスとなった肉の名前は福島牛「福粕花」です。

育てている天栄村の酪農家を訪ねてみると…。

■井上記者

「今、牛が食べている飼料に入っているのが低温で乾燥させたこちらの酒粕です。かいでみると濃厚なお酒の香りがします」

福粕花となる牛が食べていたのは「酒粕」です。

福島が誇るものの1つといえば…日本酒。

酒粕はこの日本酒を作る過程でできるものでタンパク質をはじめ栄養が豊富な食品です。

低温で乾燥させた酒粕をエサに混ぜ出荷前の90日間牛に食べさせることで「福粕花」が生まれます。

香り豊かな酒粕が混ざることで牛もエサをよく食べるようになり体も大きく育つようになります。

■池田農場 三島木寿雄さん

「肉質は確実に向上しているので、もっともっと評価して貰いたいと思っているところなので期待してます」

震災・原発事故の後、福島県産の牛肉の価格は大きく落ち込み、未だ全国平均を下回る状況が続いています。

福島が誇るものを掛け合わせ、おいしい牛肉としてその名をとどろかせたい「福粕花」にはそんな期待が込められています。

福島県は今年度140頭を出荷し、4年後には300頭にまで拡大していく計画です。

■池田農場 三島木寿雄さん

「売り切れてて買えないよって、もう美味しくてって、いうような声が聞こえたら最高」

福島牛「福粕花」が購入できる場所は、WEBサイトで確認することができます。

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