人手不足が指摘されているバス業界ですが、会津若松市のバス会社では予約に応じてバスを運行するという試みが始まっています。
「働き方の問題」もあり運転手の不足が指摘されているバス業界。
そんな課題を解決する一手になればと会津若松市のバス会社で新たな試みが始まっています。それが…
■会津乗合自動車 穴沢信之助さん
「バスと違って行先とか時間を気にしないで、自分が使いたいときに予約、呼び出しができる」
この「MyRideどこでもバス」です。
街中を走る路線バスは、決まった時間とルートで運行しますが、このバスは、乗りたいときにバスを呼べるのが特徴。
いわば「乗合タクシー」の大型バージョンといったところです。
乗り降りできる場所は、市内約500か所でスマホや電話で予約ができます。
とはいっても、利用客がいつ、どこに行きたいかは人それぞれ。
そのため、無駄なくバスを運行するためにルートを設定するのは「AI」です。
例えば、Aさんがスーパーに行くためにバスを呼び出し乗車。
その後、Bさんが病院に行くために予約を入れると、AIが最適なルートを計算してBさんを乗せてそれぞれの目的地まで誘導してくれます。
料金は中学生以上が400円と、タクシーよりも安く設定されています。
路線バスよりも細かく乗り降りの場所が設定されているため乗り継ぎなく目的地に行けるのもメリットで、目の不自由な人や免許を返納した人にとっても移動の利便性が高まっているようです。
今は実証運行の段階ですが、2025年2月からは本格運行に切り替わるとのこと。
「対象エリアを広げて欲しい」という要望もあるそうで、バス会社は、運転手やバスの状況を見ながら普及に向け検討したいとしています。
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