東京商工リサーチが、福島県内の企業92社にアンケート調査をした結果、その75%にあたる69社が、あと5年以内に最低賃金を1500円に引き上げることは「不可能だ」と回答したことがわかりました。
アンケート調査は、12月2日~9日にかけて行われ、92社から回答を得ました。
福島県の最低賃金(時給)は955円で、政府は2020年代に最低賃金(時給)1500円にすることを目標としています。
そのため県内の企業も5年後には最低賃金(時給)1500円を達成することが迫られます。
アンケート調査で「不可能だ」と回答した企業に対して、どのようにすれば可能か?を聞いたところ、「生産性向上に向けた投資への助成、税制優遇」を求める企業が49.2%と最も多くなりました。
一方、最低賃金(時給)1500円を達成していると回答した企業は6社でした。
最低賃金をめぐっては、2024年10月に全国の最低賃金が平均1055円に引き上げられていて、政府はこれまで2030年代半ばとしていた最低賃金(時給)1500円の目標を2020年代に前倒しました。