連日、雪に関連した事故が相次いでいます。
猪苗代町では15日、70代の男性が雪に埋まった状態で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。
除雪したあとの雪は、大人の背丈を優に超える高さに。
道路との境目を示すスノーポールもすっぽりと雪で埋まってしまっています。
15日午前9時過ぎ、猪苗代町にある観光施設の職員から「男性が埋もれているのを発見した」などと消防に通報がありました。
警察によりますと男性は町外に住む70代で、消防によって救助されましたが、その場で死亡が確認されたということです。
■通報した施設関係者は
「14日夕方の段階では(駐車場に)10センチ程度の雪が積もっていた。もし横たわっている人がいれば当然わかる状況だった」
雪の降り方や積もり方から、男性が落ちてきた雪に巻き込まれた可能性は低く、事故や病気で倒れたとみて警察が亡くなった経緯を調べています。
今回のケースを雪による事故とは言い切れませんが、先週の大雪以降、会津では雪の事故が立て続けに起きています。
1月12日、喜多方市や磐梯町では除雪中の人が屋根からの落雪に巻き込まれ死亡する事故が発生。
県によりますと、今シーズンの雪の事故は14日までに3人が死亡、5人が重軽傷となっています。
こちらは南会津町で撮影された落雪の映像。
大量の雪が止まることなく屋根から落ちていきます。
やわらかそうな雪も、この高さから落ちてくればたちまち凶器そのものです。
民家ほどの高さからの落雪もあなどれません。
大人の膝ほどの高さだった地面の雪は、大量の雪が落ちてきて…人が埋まるくらいの山盛りの雪になってしまいます。
まだまだ続く雪のシーズン。
どう命を守れば良いのか?
大量の雪が落ちてくると衝撃による大けがだけでなく、やわらかい雪でも埋もれると窒息のおそれがあります。
除雪中の事故を防ぐためのポイントがこちらです。
■作業は家族や隣近所にも声をかけて、2人以上で
■高いところの作業をするときは命綱を装着、ヘルメットの着用
■作業をするときは携帯電話をもっていざというときに助けを呼べるように
■急激な温度変化などが原因の発作で亡くなる人もいるため、体調が悪い時は無理をしないでください
雪深い地域にお住いの方にとっては当たり前に聞こえるかもしれませんが、慣れが油断につながることもあります。
現在も、1メートル以上の積雪になっているところがあり、この先もさらに積もることが考えられますので、足元も頭上もよく確認して安全第一で過ごしていただきたいと思います。
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