アメリカの政治が大きく変わるかもしれません。去年11月の大統領選挙で勝利した共和党のトランプ氏が21日未明、大統領に就任します。とりわけ、注目されているのがトランプ氏が公言する関税の引き上げです。県内もその動向を注視しています。
21日の未明に第47代大統領に就任するアメリカ共和党のトランプ氏。なかでもその政策として注目されているのが関税の引き上げです。すべての輸入品に一律10パーセントから20パーセントの関税をかけるとしていて、トランプ氏がどうでるか、世界が注目しているのです。福島もその例外ではなく、コメや牛肉、それに日本酒と昨年度は、およそ4億2千万円あまりの県産品がアメリカに輸出されました。輸出量が特に多かったのが日本酒です。県内の酒蔵も、今後、トランプ氏がどんな対応をとるのか、動向を注目しています。こちらは会津若松市の末廣酒造です。およそ20年前からアメリカに日本酒を輸出しています。
■末廣酒造株式会社代表取締役社長 新城大輝 さん
「ユネスコの無形文化遺産に日本の伝統的酒造りが登録されたばかりで」「これから輸出が盛り上がっていくかなという状況の中で関税の引き上げということになると、やはり影響は受けてしまうかなというのが率直なところです」
日本酒は現地の日本料理店などを中心に輸出していて、日本食に合うお酒としてファンも多いそうです。
■末廣酒造株式会社代表取締役社長 新城大輝 さん
「日本の方、アメリカの方問わずいろんな方に飲んでいただいている」「関税の引き上げで、さらに高い値段になってしまうと消費も影響を受けて減ってしまうと思います」
関税の引き上げで、日本酒離れが進んでしまうのではないかと影響を心配しています。
■末廣酒造株式会社代表取締役社長
新城大輝 さん「市場やお客さんの状況をヒアリングした上で、商品の出し方やラインナップの見直しとか」「多方面から対策を練っていく必要があるかなと思っています」
取材した末廣酒造によりますと輸出での売り上げは全体の5パーセントほどだということです。売り上げ面での影響もさることながらやはり、日本酒の文化がアメリカで薄れてしまうことを一番に心配していました。内堀知事も震災、原発事故以降、「アメリカから多大な支援をもらった」としたうえで、これからも応援してもらえることを期待している」とコメントしています。
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