檜枝岐村では、21日から震度1以上の地震が続いています。そして、23日未明には震度5弱を観測しました。福島地方気象台は、地震発生から1週間程度は、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。
檜枝岐村で震度5弱の地震が発生したのは、23日午前2時49分ごろ。村役場のトイレのドアも小刻みに揺れていることがわかります。幸い、この地震による人的被害は確認されていません。
■檜枝岐村 総務課 橘千春 課長
「突き上げる感じで3秒くらい揺れた。今回が初めての大きな地震だった」
村で震度5弱を観測したのは初めてで、村のあちこちで、建物への被害が確認されました。
■檜枝岐村教育委員会 平野好道 教育長
「こちら高いところに窓があるんですけども、窓の手前についている網戸が下に落ちたような状況…」
村の公民館では窓から網戸がはずれ、エレベーターも非常停止。一度は復旧しましたが、その後の地震で再び止まってしまいました。
さらに、村の民宿では、お風呂の設備が壊れていました。
■民宿のスタッフ
「地震でこれがこう、ここから取れてしまった。ここからお湯が漏れてしまいまして、ちょっと風呂が使えない状態になっている」
別の民宿では、地震を受けて予約のキャンセルもあったといいます。
そして、檜枝岐村というと…歌舞伎が有名です。その舞台は、雪が高く積っていますが、確認したところ被害はありませんでした。
また、水難から守ってくれるという水神様「橋場のばんば」も無事でした。村の民宿なども通常通り営業しています。
ただ、檜枝岐村では、21日の朝から震度1から3の地震が45回以上断続的に起きていて、このまま長引くと、村の基幹産業である観光への影響も大きくなるため心配です。
さらに、村は豪雪地帯。地震の揺れで、雪崩が起きる心配もあります。
■檜枝岐村 総務課 橘千春 課長
「今後降雪があった場合、表層雪崩が村の方では一番の心配」
村も、警戒を強めています。檜枝岐村を中心に地震が相次いでいることについて福島地方気象台は?
■福島地方気象台 大和田淳 地震津波防災官
「山(燧ケ岳)がこの辺にあって、そこから、さらに離れているというところもありますので、火山性地震ではないという判断にしている。この地域は比較的地震活動が活発な領域」
また、今回、大きな地震が観測された理由については、観測地点と地震の発生場所が近かったことが上げられると説明しました。
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