いわき市に住む男性(80代)が、警察官や検事を名乗る者たちに、現金1200万円をだまし取られる詐欺の被害にあっていたことがわかりました。
警察によりますと、男性のもとに2024年12月、警察官や検事を名乗る者から「警察で逮捕した暴力団員の男が、犯罪で得た金をあなた名義の口座に振り込んで、口座を使わせてもらった謝礼に、現金をあなたに支払ったと自供している。」
「あなたも事件の共犯者になるが、事件に関与していないと証明するためには、あなたの口座の金を調べる必要がある」
「口座から現金を引き出して、調査のために渡してほしい」などと電話がありました。
話を信じた男性は、銀行口座から現金を引き出し、2025年1月検事を名乗る者から「自宅近くのアパートの敷地の植え込みに現金を置いてほしい」と指示されました。
男性は封筒に入れた現金1200万円を指定場所に置いたところ、何者かが現金を受け取り、だまし取られていたことがわかったということです。
警察は、捜査のために電話で現金を求めることはないと注意を呼び掛けています。