今季最強寒波がもたらした大雪は、県内に大きな影響を与えています。雪の重みでビニールハウスが壊れ、農作物にも被害が出ています。
道路のわきには取材車両の高さを超えるほどの雪が。そして、喜多方市内に入っても、住宅地にはいまだに多くの雪が積っていました。
その中には、屋根が大きく壊れた住宅もありました。降り積もった雪の重みが原因とみられています。
住民の男性によりますと、築100年ほどの蔵を改修して夫婦2人で住んでいたそうで、当時は外出していて無事だったということです。
さらに移動中には、道路わきに落ちたトラック2台が置かれたままになっていました。
一方、この雪は、会津の農産物にも深刻な被害をもたらしています。
会津若松市の観光農園では…
■観光園久ちゃん・手代木久光さん
「これ(支柱)がまっすぐになっているんです。それが歪んじゃっている」
ビニールハウスの支柱がゆがんでいました。
■観光園久ちゃん・手代木久光さん
「(ビニールハウスを建てて)30年以上たつが(これまでこういったことは?)ないない」
ハウスでは、1月下旬から始まったイチゴ狩りのために「紅ほっぺ」や「さちのか」といった品種を育てていますが…
■観光園久ちゃん・手代木久幸さん
「雪が降る前はいっぱい(イチゴが)なっていたんですけど、どうしても雪が屋根に積もってしまって日照不足でイチゴがならないっていう」
支柱の歪みとイチゴの生育不足のため、このハウスではイチゴ狩りを一時的に中止せざるを得ない状況だと言います。
これ以上歪みが大きくなれば支柱を交換することになるため、その場合は数百万円程度の費用が掛かる見込みです。
農園では安全性を確認したあと、このハウスでのイチゴ狩りを再開したいとしています。
また、会津若松市内では、大雪による宿泊施設のキャンセルがきのうまでに約800件に上ったということです。
この記事の動画はこちらから再生できます