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佐々木朗希、メジャーかロッテへの恩返しか 日本ハムに下剋上ならず終戦 好感度低下の誤算「置き土産で移籍を目指す方が」

zakzak by夕刊フジ 2024年10月15日 11時54分

ロッテはリーグ3位からの下克上はならずに終戦。注目は米大リーグ挑戦を希望する佐々木朗希投手(22)の動向に移ることになった。

日本ハムとのCSファーストステージは、初戦を先発佐々木の8回無失点の力投で制しながら、2戦連続で2点リードから逆転された。佐々木の今オフの去就について松本球団本部長は、シーズン中は本人と話し合いは「全くしていない」と明かし、「夢は彼も持っている。ただ、それもひとつひとつ話をしながら進めていきたい」と今後の協議次第とした。

昨オフに佐々木サイドは入団時の〝密約〟を盾に、ポスティングシステムによるメジャー挑戦を球団側に強硬に求めたとされ、今季契約も春季キャンプインのわずか6日前にギリギリで合意。夢の実現を応援する声がある一方で、チームへの貢献が足りず時期尚早とする批判も強かった。松本本部長も「球団としても話し合いの中で落ち度、至らぬ点があった」と擁護に回る場面もあった。

広告代理店が主導してCM出演などを当て込んだメジャー移籍プロジェクトだけに、好感度の低下は佐々木サイドにとっても大きな誤算。「ファンの理解を得られずに移籍しても何の得にもならないことは本人も理解している。大谷翔平や山本由伸(ともにドジャース)のように誰もが認める成績でチームに貢献して、リーグ優勝や日本一を置き土産に移籍を目指す方がいいということはわかっているようだ」(球界関係者)という。

今季は18試合の登板で自身初の10勝も、右上肢のコンディション不良で約2カ月の離脱。年間を通して先発ローテを守り、規定投球回に達するノルマは5年目も果たせなかった。それでも、ポストシーズンの戦いで自らの快投でチームを日本一まで導ければ、世論の風向きも変わっただろうが下克上はかなわず。投手コーチ時代から成長を間近で見守り、1年契約での来季続投が決まった吉井理人監督(59)のもとで仕切り直しを図るのも悪い選択ではない。 (山戸英州)

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