プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2024」は24日、エスコンフィールド北海道で第1戦が行われ、2021年の第2戦から5連敗中だった全セが、岡田彰布監督(66)=阪神=の異例のゲキに応えて11点を奪い快勝した。
球宴では全パに2年連続でやられっ放し。昨年の日本一監督は試合前のミーティングで「セ・リーグの力を見せつけよう!」とハッパをかけ、スターたちのプライドをくすぐって打線を爆発へ導いた。2回先頭の4番岡本(巨人)の中安打を皮切りに打者13人を送り、3本塁打を含む10安打の猛攻。オールスター新記録の一挙9点を奪った。
4回には牧(DeNA)の2打席連発の2ランまで飛び出し、岡田監督は「今年ボールが飛ばないとか言ってたが、すごいホームランが出てびっくりした」と4本のアーチにご満悦。「普段セ・リーグの野球を見ていない北海道のファンに、びっくりするくらいすごい打撃を見せられてよかった」と胸を張った。
阪神では前半戦は貧打に苦しみ、この日先発の才木も援護に恵まれず1カ月以上も白星から遠ざかっているが、セを代表する強打者たちの大量援護で〝勝利投手〟に。もっとも、3打席立った近本がスタメンではただ1人の無安打で退き、途中出場の中野も凡打に倒れて阪神勢はやっぱり無安打というオチもついた。
打力を見込んで代打に送った投手の床田(広島)にまで安打が生まれただけに、こんな岡田監督のさえた采配に後半戦は猛虎打線も応えたいところだ。 (笹森倫)
全パ―全セ第1戦(全セ1勝、18時41分、エスコンフィールド北海道、3万3079人)
全セ090200000-11
全パ010001040-6
(勝) 才木1試合1勝
〔敗〕 山崎1試合1敗
(本) 丸1号②(山崎)、牧1号①(山崎)、牧2号②(エスピノーザ)、村上1号②(山崎)、岡1号①(才木)、山川1号③(栗林)