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立浪監督、ラスト采配は無情の幕切れ 中日、零封負けで3年連続最下位転落 有力OBたち見届けず落合博満氏講演会を優先

zakzak by夕刊フジ 2024年10月7日 11時50分

ミスタードラゴンズ、ラスト采配は無情の幕切れ―。中日は引き分け以上で5位が確定する最終戦、6日のDeNA戦(バンテリン)で零封負け。退任する立浪和義監督(55)は球団ワースト記録を自ら更新する3年連続の最下位に沈んだ。有力OBたちは見届けに足を運ぶでもなく、同日に名古屋市内で開催された落合博満元監督(70)の講演会に出席した。

就任会見で「打つ方はなんとかします」と貧打解消を請け負った立浪監督のラスト采配は、3年間で実に67試合目となる零封負け。大観衆を前にした最終戦セレモニーでも、「これだけ声援をいただきながら3年間、結果を出すことができず、皆さまには申し訳ない思いをさせて、すみませんでした」とざんげした。

強竜復活の切り札として、満を持しての船出は華やかだったが、勝負の世界は敗れ去る者に無情だ。最後の試合前練習中に、グラウンドまで下りて挨拶に来た球団OBは3人だけ。台風で中止になった9月1日の試合がこの日に振り替えられたことで、強力な〝裏番組〟とのバッティングも発生していた。

同時間帯に球場から車で20分余の会場で落合氏の講演会が行われ、森繁和、荒木雅博、岩瀬仁紀、川上憲伸、福留孝介の有力OB各氏がこぞってゲスト出演。中継各局の解説者探しは一苦労だった。

立浪監督は「まだこのチームは改革の途中。志半ばでチームを退くのは残念、悔しい思い」と現場への未練をにじませたが、今後の返り咲きを考えるなら節目で仁義は欠かせないはず。ラストゲームに顔を出さなかったOBの多くが、その目は薄いとみているのだろうか。 (山戸英州)

中日―DeNA25回戦(DeNA15勝9敗1分、13時30分、バンテリンドームナゴヤ、3万6310人)

DeNA 000200000-2

中 日 000000000-0

(勝) 大貫15試合6勝7敗

(S) 中川颯29試合3勝1S

〔敗〕 松木平8試合2勝4敗

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