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広島「夏場のデーゲーム」消滅に複雑 地元テレビ局から要請も…「ナイターは編成上、番組差し替えのハードル上がる」と球団関係者

zakzak by夕刊フジ 2025年1月16日 13時48分

今季のセ・リーグ公式戦と交流戦の試合開始時間が15日に発表されたが、夏場のデーゲームが消滅した広島の球団内部は複雑な思いを抱えている。

昨年の広島は7月から9月上旬までの本拠地で7月13、14日にヤクルト戦、9月7、8日に中日戦がデーゲームで組まれたが、今季はゼロ。地球温暖化に伴う酷暑対策は急務で、昨年12月に選手会から再考の声が出ていた夏場のデーゲーム問題は解消された。

広島の球団関係者は、これまで夏場にデーゲームを開催していた背景に、地元テレビ局からの要請があったと明かす。地上波でナイターを中継するためには、キー局が流す全国ネットの番組を差し替えなければいけない。平日のゴールデン帯はローカル枠がある曜日もあるため、広島の各局が順番に中継できるが、土日は差し替えが難しいという。一方で、デーゲームならローカル枠で中継することができる。

「ナイターは編成上、番組差し替えのハードルは上がる。テレビ局側から中継枠の融通が利く土日のデーゲーム開催希望は一定数あった」と説明。さらに球団幹部は「子供たちが安心して観戦でき、帰路につける時間での試合開催」と野球振興面から、デーゲーム開催を重視してきた。

しかし本拠地が屋外球場のうえ、セ・リーグで最も遠征の移動時間が長く、昨年はシーズン終盤に大失速でV逸。「選手の体調に配慮できなかった側面もある」とデメリット覚悟で、夏場のナイター開催に踏み切った。 (山戸英州)

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