自民党の高市早苗前経済安保相に対し、異例の対応が取られることになった。警察当局のサイバーパトロールで高市氏に危害を加えるという趣旨の投稿が複数確認されたため、次期衆院選(15日公示、27日投開票)の選挙期間中、SP(警護官)が付くことになったというのだ。8日付の産経新聞が伝えた。
首相や首相経験者、閣僚、政党幹部らが警護対象者として、SPが専属で付けられる。高市氏は政府や党の要職には就いていないため、異例の出来事となる。
高市氏は自民党総裁選(9月27日)の1回目の投票で1位となった。その後の決選投票で石破茂首相に敗れたものの、存在感を示した。
産経新聞によると、高市氏は党所属議員からの応援要請を受けて全国各地で演説を行う予定で、国内外で要人襲撃事件が相次いでいることもあって今回の対応が決まった。
石破内閣の支持率が伸び悩むなか、高市氏の「次」にも期待が高まっている。
TBSによると、高市氏が総裁選後、麻生太郎党最高顧問のもとを訪ねたところ、「俺も菅(義偉副総裁)も一年で終わった。石破はもっと短いかもしれねえ。だから高市、用意しとけ」と助言を受けたという。高市氏の今後の動向がさらに注目を集めそうだ。