Infoseek 楽天

ロッテの新助っ人ダラス・カイケル、来日初勝利に笑顔 DeNA・バウアーのような奇行ない〝手本になる〟サイ・ヤング賞左腕

zakzak by夕刊フジ 2024年9月6日 14時0分

ロッテの新助っ人、ダラス・カイケル投手(36)が5日の楽天戦(ZOZOマリン)に先発し5回1失点で来日初勝利。米大リーグ・アストロズ時代の2015年にア・リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手)に輝いた左腕の加入で、ロッテ投手陣は上昇気流に乗ってきた。

この日も140キロ台のツーシームを軸に多彩な変化球で打ち取り、クライマックスシリーズ(CS)進出に向けて追いすがる相手との直接対決4連戦に先勝。7月末に加入し、4度目の登板で待望の白星を手にし「辛抱強くやっていれば勝つチャンスはあると思っていた。勝てて本当にうれしい」と笑みをこぼした。

先発ローテーションの一角を担った種市篤暉投手(25)が1日の試合中に右足内転筋の筋損傷を負い戦線離脱。苦しい台所事情となっている大事なシーズン終盤に安定した投球を披露する姿に吉井監督も「持ち味を出してくれた」と頰を緩めた。それ以上にチームにとって大きいのはメジャー7球団で103勝の投球術を惜しみなく若手に伝授していることだろう。

指揮官も「マネはできないだろうけど立ち振る舞い、戦い方はすごくいいものを持っている」と評すように連日、カイケルへ投手陣が質問攻め。球団関係者は「偉そうにもしない。自ら日本に馴染もうと必死だし、若手の底上げにも貢献してくれている」と目を細める。同じサイ・ヤング賞投手で昨季はDeNAでプレーし、あらゆる面で話題を振りまいたトレバー・バウアーのような奇行もないという。

ロッテは過去に2度、CSでソフトバンクを破り日本シリーズに進出。サイ・ヤング賞左腕が、下克上再現へグラウンド内外で大きな戦力となっている。 (山戸英州)

ロッテ―楽天17回戦(ロッテ10勝6敗1分、18時、ZOZOマリンスタジアム、2万5030人)

楽 天001000000-1ロッテ01200000×-3

(勝) カイケル4試合1勝1敗

(S) 益田37試合1勝4敗21S

〔敗〕 藤井18試合8勝5敗

(本) ソト15号②(藤井)

この記事の関連ニュース