阪神・才木浩人投手(25)の好投はまたしても報われず…。16日の首位巨人戦(東京ドーム)で自己最多133球、8回2失点の完投も打線の援護なく3敗目(8勝)を喫した。先発ローテ再編で〝火曜の男〟に転向後、4戦連続で白星から遠ざかっている。
「立ち上がりに真っ直ぐで押し切れなかったのがもったいない。(エース対決が多い火曜は)1点勝負の試合が多いんで、しっかりゼロで抑えていかないと…」。不調の昨季MVP右腕・村上に代わってリーグ戦再開から、大事なカード頭の先発を託されてきた責任を才木は背負い込んだ。
岡田彰布監督(66)の怒りは当然、今季最多9安打を浴びながら粘投した才木ではなく、ふがいない打線に集中。「このゲーム、どれだけミスしてんのか。何回サイン出しても走らん。走れのサインなんやから、走ったらええのよ。セーフになれ、とは言うてない。今年はこういうの何百回言うてる。チーム打率見てみい。ヒットなんか続くかいな」と一刀両断した。少ない好機を得点につなげるべく機動力を絡めようにも、消極的なナインは笛吹けど踊らずだ。
指揮官は「今も昔もエースが投げている日は野手が打たないとあかん」が持論。4試合で計4失点ながら1カ月以上、勝ちがつかない才木のためにも、早くこの手のストレスから解放されたいものだ。 (岩﨑正範)