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若手芸人〝ファン喰い〟増加の背景 かつてはタブー視も…SNS普及やコロナ禍の反動〝配信バブル〟による高収入化も要因か

zakzak by夕刊フジ 2024年9月12日 6時30分

お笑いコンビ、ランジャタイの伊藤幸司(38)が8月11日、未成年女性と関係を持ったとして活動休止を発表した。未成年は論外として、かつては芸人がファンに手を出すこと自体がタブー視されていたが、昨今の実態は異なるようだ。

ランジャタイ伊藤が活動休止

今回の騒動をめぐり、所属事務所の「グレープカンパニー」は、相手が年齢を偽っていたと説明したうえで「置かれている立場に対する自覚と責任に著しく欠けていたことを重く受け止めた」とし、活動休止としたことが、一部では同情論も上がっている。

一方、「かねて伊藤さんの〝ファン喰い〟は芸人仲間の間ではそれなりに知られていたようです。『いつかトラブルに巻き込まれると思っていた』や『これで少しは懲りたのでは』との声も聞こえてきます」とはバラエティー番組を手掛ける放送作家。

そもそも未成年に手を出すのは当然NGだが、かつてはタブー視されていた芸人の〝ファン喰い〟自体はSNSなどの普及もあり、最近は意外に増えているという。

「かつてファンに手を出しているとネタにしていた破天荒な芸人もいましたが、当時はそれが珍しかったからこそ笑いになった。今は若者の草食化といわれますが、SNSを通じてファンと接触しようとする若手芸人や逆に積極的に芸人とつながろうとするお笑いファンの女もいますよ」

芸人のファンとの〝私的交流〟が増える背景にはSNSの普及以外にも別の要因があるという。

「一つはコロナ禍の収束です。ここ数年はコロナ禍により劇場公演をはじめとしたリアルイベントが休止に追い込まれ、若手芸人は精神的に閉塞感を募らせていたでしょうし、ファンと交流する機会も減っていましたからね。その反動や解放感はあると思います」(前出の放送作家)

それに加え、若手芸人を取り巻く経済事情も無視できないという。

「近年は自分たちのイベントや単独公演をネット配信することで、会場のキャパに関係なく、かなりのチケット収益を手にできるため、テレビでの露出は少なくても、ひと昔前の若手芸人では考えられないほどの高収入の者もいます。いわゆる〝配信バブル〟の恩恵にあずかることでタニマチやスポンサーに頼らずとも、独力で好き勝手に女性と遊んだりできるというわけです」(同放送作家)

「女遊びも芸の肥やし」なんて言葉もあるが芸人たちにはくれぐれも節度のある遊び方をしてもらいたいものである。

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