21日は、18日の当欄でも取り上げたバイオベンチャーのサンバイオ(4592)の動向をめぐって、ネット上が騒然となった。厚労省の部会で、同社開発の再生細胞薬の製造販売が審議されるとの思惑によって株価が暴騰していた。19日の部会では条件付きで承認されたものの、「今後も審議は続き当面は出荷できない」ことが伝わると株価が急反落した。
大手株系掲示板には、「日本のバイオは終わった」「まだ下がる」など、1日で実に5000件超という怒濤(どとう)のような書き込みが押し寄せた。その多くはネガティブなものだが、一部で「(薬が)本承認されればまた(株価は)噴くよ」といった、ファイティングポーズを崩さないトレーダーも見かけた。
21日は、18日にグロース市場に新規上場したM&A(企業の合併・買収)仲介のインテグループ(192A)がネット上の一部で話題となった。上場後も買いが続き、21日は公開価格3960円から2倍超となる8410円まで値を上げた。ネット上では「来週は(株価)1万円チャレンジ!」など、楽観的な声を上げるトレーダーが散見された。 (新井奈央)