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川崎春花〝祝全英出場パワー〟で「CATレディス」完全優勝 初日から首位譲らず、大会コースレコードタイで今季3勝目

zakzak by夕刊フジ 2024年8月19日 14時0分

国内女子ゴルフ「CATレディス」最終日(18日、神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72)

台風禍もあったが、最終日は避暑地・箱根のさわやかさが戻った。そして川崎春花(21)が最終18番をバーディーで締めて笑った。4バーディー、2ボギーの70。通算13アンダーは、昨年優勝の蛭田みな美らと並ぶ大会コースレコードタイ。初日から首位を譲らぬ完全優勝で今季3勝目(通算5勝)である。

朗報があった。初日を4アンダーのトップで終えた直後、22日に開幕を控えた「AIG全英女子オープン」(英セントアンドルーズ・オールドC)の出場切符が届いた。7月8日時点の世界ランキング50位以内という出場資格が、ランク91位の川崎まで下りてきたのだ。

「一瞬悩んだけど、すぐに決めました」。京都に住む父に荷造りを手配するなど、「もうバタバタ、カップ麺も頼みました」と照れた。翌2日目の65のビッグスコアはまさに〝祝全英出場〟のパワー。「ゴルフの聖地に行けることがうれしい。将来は海外に挑戦したいし、楽しみ」と優勝会見を終えると、空港に直行して渡英する慌ただしさも嬉しい悲鳴である。

それにしても日本女子パワーがすごい。鈴木愛、河本結、桜井心那、川崎の4人が全英切符を手にした。すでにエントリー済みの今季エビアン王者・古江彩佳、同全米女子オープン覇者・笹生優花、3年連続年間女王をうかがう山下美夢有らを含め史上最多19選手が参戦する。韓国の14人を超え、米国の22人に次ぐ2番手勢力である。

ン? ならば今週22日開幕の日本ツアー「ニトリレディス」(北海道)は〝空洞化〟? 年間女王を決めるポイントランキングで、1位の竹田麗央から10位の鈴木愛まで全員いない。さらに人気者の原英莉花、ツアー2勝の神谷そらは同週の韓国ツアー「ハンファクラシック」のため渡韓。どうする?!

「いやいや、まだあとに続く実力者はいっぱいいます。それにゴルフをやりたいっていう子も増えている。それが今の女子…」とはゴルフ協会幹部。今や日本女子はゴルフ大国なんです。このブーム、当分続きそうだ。 (清水満)

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