女優の藤原紀香(53)が何とも踏んだり蹴ったりの状況に陥っている。所属事務所が破産したかと思うと、夫である歌舞伎俳優、片岡愛之助(52)が京都・南座での顔見世興行のけいこ中に顔に大けがを負ってしまったのだ。それでもSNSでは前向きな書き込みをしており、さすが梨園の妻は腹が据わっているということか。
「明けない夜は無いのだよ」
インスタグラムのストーリー機能で、つぼみをふくらませている花を手にした写真とともに、「こんな時こそ 人の温かさ、真の優しさに気づくことができます…」とつづった紀香。そこに先の言葉を添えている。
夫である愛之助は11月29日、京都・南座で上演される顔見世興行のけいこ中、天井から下りてきた木製の大道具(縦1メートル、横2メートル)と接触し、鼻とあごの骨を折るけがを負った。
「今後、手術を受けるそうですが、復帰時期は未定とのこと。顔見世興行は京都の冬の風物詩とあって、愛之助さんもSNSに『顔見世に出られないことは、とても残念で悔しい思いです』とつづりました。何より顔のけがですから気がかりです」と演劇関係者。
不幸は重なるものだ。紀香自身も所属事務所だった「サムデイ」が東京地裁に破産手続き開始を申し立てるという事態に巻き込まれていた。
紀香は自身のインスタグラムで「あまりにも急なことで、私自身も、大変、戸惑っております」と困惑を示した上で、「近日中に所属事務所を離れることとなります」とつづっていた。
しかし、これは困惑だけでなく、不信感も多分に含まれていたのだ。発売中の「週刊女性」は、紀香が舞台のために関係先から集めてきた出資金を、事務所が無断で着服し債務の返済に充ててしまったと報じている。その額は4000万円に上るとみられるというからただごとではない。
「これだけ不幸が重なると本来なら落ち込んでしまうものですが、紀香さんは持ち前のポジティブさを発揮しているのです。バラエティー番組や雑誌のインタビューでもたびたび、そのポジティブさが注目されてきましたが、やはり梨園に入るということ自体が並大抵のことではありません。それだけ相当な苦労も重ねてきたことで、紀香さん自身がタフになってきたということです」と先の演劇関係者は話す。
紀香はインスタグラムでこうもつづっている。
〝明日も、前を向いて歩いていこう〟