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TV視てますか? 松岡茉優・田中みな実・滝沢カレン〝省エネトリオ〟の恋じゃなく「変人」ぶりがエスカレート フジテレビ木曜劇場「ギークス」

zakzak by夕刊フジ 2024年7月24日 11時0分

17日放送のNHK「クローズアップ現代」は吉永小百合さんがスタジオを初訪問し、ビキニ事件について語るという異例の内容だった。まさに〝社会派女優〟の面目躍如だった。

筆者が小百合さんを銀幕で初めて見たのは、半世紀以上も前の「青い山脈」。女学生姿のまぶしさに加え、ラブレターの文面が読み上げられる有名な場面は今も覚えている。便箋には「恋しい恋しい私の恋人」のはずが「変しい変しい私の変人」と書かれていた。

今期のフジテレビ木曜劇場「ギークス」には「~警察署の変人たち~」というサブタイトルが付いている。筆者は老眼だが、「青い山脈」のエピソードを記憶していたので「恋人たち」と読み間違えないで済んだ。ちなみにギークスとは「賢いオタク」を意味するらしい。

舞台は所轄の小鳥遊(たかなし)署。鑑識係長役のマギーいわく、「正義感ゼロの鑑識官(松岡茉優)、人の心を見透かす医務室の魔女(田中みな実)、地図だけが話し相手の交通課規制係(滝沢カレン)。人呼んで『花の省エネ三人組』。何があっても定時になったらすぐ帰っちゃう」。その飲み仲間トリオの「変人」ぶりが、止まらないどころか回を追ってエスカレート。

「適度に働き、適度に稼げればそれでいい」と公言する松岡。

バスの車内でヘッドホンを付けた滝沢が運転手のアナウンスを大きなマイクで録音しているのを幼い女の子が見て「ママ、あの人なにやってんの?」、あわてたママが「指ささないの」。

下車した女の子が今度は、占い師に見てもらって大声を上げる田中に気づき「ママ、あの人なにやってんの?」「指ささないの」。

コント風だが、ノリがいい。松岡の「ハマった」とか「なぜそうなる?」などの決めせりふ(?)もなかなかいい。

近年、「東京タラレバ娘」「ブラッシュアップライフ」といった〝女子トリオ〟の秀作があったが、本作は「変人」「謎解き」要素を加味しての新機軸。

「恋人たち」バージョンも見てみたい気がする。 (新橋のネクタイ巻き)

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