「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=に覚醒剤を摂取させ殺害したとして、殺人罪に問われた元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判が11日、和歌山地裁で開かれた。8日に続いて2回目の被告人質問が行われ、弁護側の質問に対し、事件前に「完全犯罪」「老人 死亡」などとウェブで検索した理由を「昔から未解決事件など、不気味な事件を調べるのが好きだった」と説明した。
弁護側はこれまでの報道についても尋ね、須藤被告は「勝手に写真を撮られてテレビや週刊誌で勝手に使われて、好きなことを言われた。この国のマスコミ、特に週刊誌ですけど、どうかしてる」と不満をあらわにした。
須藤被告は、野崎さんから覚醒剤の入手を頼まれたとして無罪を主張している。この日も「覚醒剤を口から摂取させたのか」と問われ、「一切ありません」と改めて否認した。15日の次回公判でも被告人質問が続く予定。