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巨人が戦々恐々…〝退任ブースト〟岡田阪神を一蹴したDeNAの快進撃 阿部監督、主将・岡本ら「勢いがすごい」 今夜CSファイナルステージ

zakzak by夕刊フジ 2024年10月16日 11時16分

セ・リーグ王者の巨人は16日から3位DeNAを本拠地東京ドームに迎え、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制、巨人に1勝のアドバンテージ)に臨む。勇退する岡田彰布監督(66)のためナインが奮戦する2位阪神がファーストステージは有利との予想を覆し、無傷の2連勝で勝ち上がってきたDeNAの勢いに戦々恐々だ。

CS前に岡田監督の今季限りでの退任が明らかになると、昨年35年ぶりの日本一に導いたベテラン指揮官の花道を日本一連覇で飾ろうとする〝退任ブースト〟が働くとみて、巨人側は阪神への警戒感を強めていた。

ところが、ふたを開ければDeNAが完全アウェーの甲子園で、2戦合計25安打13得点と阪神を粉砕。巨人関係者は「甲子園の大歓声は審判の判定もおかしくさせるほど。それでも阪神に何もさせずに勝ったのは、チームが乗りに乗っている証しだろう」と驚きを隠さず。CS本番を翌日に控えた15日、東京ドームで最終調整した阿部慎之助監督(45)以下、主将の岡本、第1戦予告先発の戸郷も、DeNAに対して「勢いがすごい」と口をそろえた。

一方で迎え撃つ自軍は、4年ぶりの優勝を支えた攻守の要を欠く苦しい布陣に。今季全試合に出場した吉川尚輝内野手(29)は9月末に痛めた左脇腹の回復が間に合わず、指揮官は「他のメンバーでいく」と欠場を明言。ともに打線の中軸を担ってきた岡本は「負けてしまったら、(吉川が)責任を感じてしまうと思う。そうならないようにカバーして勝てたらいい」と戦友の分まで奮闘を誓う。広島の歴史的な失速のおかげで3位に滑り込み、短期決戦でも失うものがない強みで躍動するDeNAの快進撃を、いかにして食い止めるか。 (片岡将)

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